利用客1日2人、南新庄駅へ行く

 乗り物@新幹線, 乗り物@鉄道(JR), おでかけ@東北JR東日本,山形県,山形新幹線

山形新幹線で新庄まで乗り鉄して普通列車で山形へ戻る途中(記事)、電車の窓からすごく気になる駅があったので、改めて行ってみることに。

それは南新庄駅。

マニアの鼻が効いたのか、なんか気になる駅だなぁと思ったら、なんとこの駅は1日の利用客が2人(2004年)という閑散駅。

そんな小さな無人駅の駅舎の前に、鍵が付けっぱなしの自転車が置いてある。

2人の利用者うち一人のものなのか、それとも放置されているのかはわかりません。

線路を見たら複線のようですが、実は奥羽本線と陸羽東線の2本の単線が並んでいます。

奥羽本線は電化されていて架線が張られていますが、陸羽東線は非電化。

ホームは陸羽東線側にしかなく、奥羽本線には南新庄駅は存在しません。

関東で言うなら京浜東北線と東海道本線、関西なら阪急の中津駅みたいな。

新幹線も走る奥羽本線にはTC列車接近警報装置が設置されていますが、陸羽東線には設置されていないので保線作業は要注意!の看板。

駅舎には待合室がある。

南新庄駅で下車したあと、足が無ければタクシーを呼ぶか、最寄りのバス停まで15分歩くか。

ただ、バス停まで歩いたとしてもバスの本数がかなり少ないので、バスに乗るのは難しいかも。

*山交バスホームページより引用 http://www.yamakobus.co.jp/rosenbus/jikoku/frame/torigoe.html

待合室は利用者2人にしては広め。

しかし待合室は使われていないのか、私が待合室に入ろうとすると思いっきり蜘蛛の巣に引っかかってしまう。

写真では蜘蛛の巣が見えないので、蜘蛛の巣トラップの位置を描いてみた。

ただ、待合室の中はきれいで、蜘蛛の巣や虫たちはなかった。

列車は上下それぞれ1日8本。
朝夕は毎時1本あるものの、その他の時間帯は3時間空くことも。

近距離きっぷ運賃表もある。

トイレもあり、こちらもきれいに清掃されていた。

1日2人の利用客ですが、駅の前は国道が通り、駅周辺には民家もある。


ホームの小牛田方は工事中で、ホームに速度制限の標識が。

どうもホームの一部が欠落した感じで、砂利で埋められてる。

奥羽本線の路盤の一部にも、新しいバラストが敷かれていたり。

ホームの下を大谷地川が流れていますが、ちょうど川の上の部分が流されたようで。

あとで調べてみると、平成30年8月5日からの大雨と8月8日の台風13号によって、南新庄駅構内の盛土が流出したそうで。

*国土交通省ホームページより引用 http://www.mlit.go.jp/common/001248758.pdf

駅舎側から線路の向こう側へ、線路をくぐる地下道がある。

スロープを下って行くと、途中からすんごく暗くなって怖い。

下りきったら線路を横切る地下道。

壁はコケで緑色に。

地下道になぜか自転車が。

利用者2人のうちの一人のものか、単に放置されているのかはわかりません。

反対側へ出てきました。

地下道を出た周辺には民家が立ち並んでいる。

決して辺境地の駅ではないのに、利用者は少ないんですな。

線路の向こう側から駅舎を見る。

大谷地川に沿ってかなり上の方まで草がなぎ倒されて枯れており、増水した爪痕がうかがえる。

再び駅へ戻ると、新庄駅を発ったつばさ140号が通過して行く。

E3系の側面には桜とふきのとうのマークや・・・

稲穂とりんごも描かれている。

こんな近くで通過する新幹線が見られるのは、かなり楽しい。

台車はもちろん、正面窓の編成番号まで見える。

L63編成でした。

ほどなくして、陸羽東線の鳴子温泉行き普通列車が到着。

側面には、湯けむりラインのロゴマーク。

乗降客はなく、出発。

マニア的にはとても楽しい駅でした。