蓄電池で走るJR男鹿線に乗る
秋田県にかほで泊まった翌日、秋田市内へ向けて北上。
ところが、高速に乗ったらまさかの事故で通行止めに。
Googleマップで下道を検索しようとしても通行止めが反映されてないので、自力で地図を見てルート選定し秋田駅へ。
東口駅前の駐車場に車を止め駅舎へ。
橋上駅舎からは秋田新幹線が見える。
デカいなまはげの面があったり。
なまはげの面をじっと見てると・・・
なんか、顔面に東京フレンドパークみたいに人が張り付いてるように見えてきたりして。
これからJR男鹿線に乗るつもりですが、秋田駅からではなく男鹿線の終着駅である男鹿駅から乗るため、車で男鹿半島の南側にある男鹿駅へ。
有人改札でSuicaをタッチして通ると、ホームへは細めの通路を進む。
1番線に停車中のEV-E801系は交流用の電車ですが、蓄電池の電力でも走れるので、ディーゼルカーのキハ40系から置き換わりました。
この車両はJR九州の交流用蓄電池式電車BEC819をベースにしているので、前面の大きなLED行先表示器や貫通扉などJR九州っぽさが出てる。
秋田寄りは青い車体で、側面の鬼のマークとともになまはげを強く意識したデザイン。
側面窓だけでなくドアの窓もスモークなところもJR九州っぽい。
この電車、秋田~追分間の電化区間はパンタグラフを上げて架線からの電力で走行と充電をして、追分~男鹿間の非電化区間では蓄電池の電力で走行し、男鹿駅ではパンタグラフを上げて剛体架線から充電。
ちょうどホームの停車位置に正しく止まったところを中心に、前後に数メートル架線が設置されている。
男鹿駅到着後、充電するためにパンタグラフを上げるところと、充電が完了しパンタグラフを下げるところ。
架線に触れる時と離れる時に「ジジッ」と音がするのがなんともリアル。
線路の柵の外には風力発電のプロペラがたくさん並んでますが、この電力はノンカーボンを謳っている駅舎で使われていて、電車を動かす電力ではないらしい。
車内はJR九州っぽさが薄くなっているようで、つり革の握りが三角形になり、ドア付近のサークル形のにぎり棒もなくなってる。
ワンマン運転用のホームモニターがありますが、車体から撮ってるようなアングル。
トイレも設置されてますが、よく見ると上が空いており、音やにおいが漏れてまうやん!
という心配はご無用で、トイレの中はちゃんと天井があり個室になってます。
車窓から、八郎潟調整池への水の出入りを管理している八郎潟防潮水門が見えてくると・・・
12:35、天王駅で下車。
「てんのう」って、音だけ聞いたらものすごい威厳のある名前の駅。
乗ってきた列車をお見送り。
今は2両編成か4両編成での運行ですが、ホームには7両の停止目標もある。
待合室だけの駅で、ホームから階段を下ったところに簡易Suica改札機が。
時刻表を見るとおおよそ毎時1本ありますが、1時間以上空く時間帯も。
車内のエネルギーフローモニターで、非電化区間では蓄電池で走行する様子が見られる。
ブレーキを掛けると充電しますが、駅に停車すると赤青のなまはげが登場。
なんか、なまはげに列車が襲われてるみたい。
船越駅→脇本駅間のエネルギーフローはこんな感じ。
男鹿駅に到着後、パンタグラフを上げて充電を始めると、架線からの電力を使っているフローに。
男鹿線は「男鹿なまはげライン」の愛称が付いており、車両や駅名標には怒った鬼のようななまはげの姿が描かれてますが、そもそもなまはげ自体、子供を怖がらせるキャラなので、男鹿線に乗ろうとした子供が怖がって乗らなくなるんじゃない?と余計な心配をしたりして。