津軽半島最北端の駅、JR津軽線で三厩駅へ

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むつ湾フェリーで下北半島の脇野沢から津軽半島の蟹田にやって来ました(記事)が、せっかくなので、津軽半島を走るJR津軽線に乗ることに。

フェリーの蟹田港からの最寄り駅は蟹田駅でしたが、少し車を走らせて津軽二股駅へ。

ここから津軽線の最北端、三厩(みんまや)へ向かいます。

1面1線の単線の棒線駅で駅構内には待合施設はありませんが、ホームに隣接した道の駅いまべつに待合場所がある。

北海道新幹線の奥津軽いまべつ駅とも接続しており、連絡通路沿いに駐車場もあるので、車で行きやすい。

津軽二股駅と奥津軽いまべつ駅は、青函トンネルを通る北海道新幹線や旧海峡線時代の津軽今別駅などと歴史的な経緯もありますが、それらは他所におまかせします。

八戸駅から下北駅まであおもりホリデーパスを使いましたが、JR津軽線もエリア内なので今回これを使う。

三厩行きの列車は今年出来たてほやほや、まだ新車のにおいがするGV-E400系。

GV-E400系はディーゼルエンジンで発電機を回し、その電気でモーターを駆動する電気式気動車。

シリーズハイブリッドのような走行用バッテリーはなく、発電した電気を直接制御してモーターを動かしています。

実は、列車が来るまで奥津軽いまべつ駅を見物してたんですが、そしたら津軽線の列車の時間ギリギリになってしまいダッシュで駅へ戻り慌てて乗ったので、明るい間に撮った車両の写真がありません(^_^;)

車内は車いす対応のトイレがあり、車両両端のドア部はロングシート。

中央部はクロスシートですが、片側は一人がけの2+1配置で通路が広め。

シートはJR東日本の他の形式と同じく、座り心地の硬いタイプ。

掃除がしやすい片持ちで取り付けられており、暖房用のヒーターはシート下部に設置。

津軽線はてっきりワンマンかと思ったら、車掌も乗務してた。

運転台はワンハンドル式。

津軽二股から乗った時は他に3人の乗客がいましたが、終点のひとつ手前の駅までにみんな降りてしまい、三厩に着く時には貸切状態に。

三厩到着前に車掌が来ましたが、あおもりホリデーパスを提示して「三厩から折り返しますけど、このまま乗ってていいですか?」と聞いてOKの返事をいただく。

17:22、三厩駅に着いた頃にはすでに真っ暗で、大阪からだいぶ東に居てるなぁと実感。

津軽海峡をイメージしたようなイラスト入りの駅名標。

線路の先は暗くて、どうなってるのかは見えず。

ホームから、今は廃止された線路を渡り無人の駅舎へ。

駅舎から出ると真っ暗で、三厩駅の文字だけ照明で浮かんでいる。

一応、駅から民家も見えてます。

待合室には木製のイスが並んでますが、お尻が冷えるのか手製の座布団がほっこりする。

太宰治の小説「津軽」で主人公が三厩を訪れたところの一節が書かれてますが、この一節だけ読んだだけでも小説を読みたくなってしまうような魅力がある。

ここは本州の極地である
この部落を過ぎて路はない
ここは本州の袋小路だ

ほんまそれ。

「あ・お・も・り」のあいうえお作文で作ったコロナ時代のマナーも。

三厩駅は無人駅で券売機もありませんが、近距離きっぷ運賃表だけ掲げられている。

三厩駅からの列車は1日5本、17:51発が最終列車。

なので、笑点を最後まで見れません。

見んでもいいけど。

列車に戻ると、行先表示はまだ三厩のまま。

運転士も車掌も、若い女性だった。

三厩駅からは他に3人の乗客があり、最終列車は発車。

再び津軽二股駅で下車しますが、車掌さんはあおもりホリデーパス所持を知ってるので、ノーチェックで下車。

最終列車を見送ります。

駅名標を撮ろうとしたら、後ろの道の駅の明かりが逆光になってしまうほどホームは暗い。

翌日、明るい時に三厩駅を再訪。

三厩駅は、津軽半島最北端の駅。

暗くて見えなかった線路の先は、何もなかった。

かつては夜間留置用の車庫があったらしい。

今は柵で閉鎖された旧1番線。

明るい時に、再度駅名標をチェック。

1日5本の盲腸線の終着駅ですが、竜飛方面へのアクセス駅として利用されている駅でもあります。

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