ブレーキホースを変えてもブレーキの効きは変わらない
くるまのページにあるブレーキホースのことに関して、質問をいただくことがあります。
質問から察するに、ブレーキホースにタイラップを巻いたりメッシュホースに変えることで、ブレーキの効きが良くなると思っているようです。
しかし、ブレーキホースを変えても、決してブレーキの効き自体は変わりません。
ブレーキの効きを式にすると、
ブレーキの効き=ブレーキパッドの摩擦係数 × ブレーキ圧力
となり、ブレーキホースに関する要素はどこにもありません。
例えば、同じコンディションで、ブレーキホースを変えただけで時速40kmからの制動距離が短くなることは、ない。
ブレーキホースの膨張を抑えることで同じ圧力を得るためのストロークを短くすることができるので、ブレーキのフィーリングがカチっとしたものに変わります。
これで、ブレーキの効きが良くなったと錯覚してしまうんでしょう。
安全のためにブレーキホースを換えました、でもパッドはノーマル、
なんてことしても全く意味がありません。
ブレーキの効きを良くしたいのなら、摩擦係数が高いパッドへ替えなければなりません。
それに、ノーマルのブレーキホースは自動車メーカーがコストをかけて厳しい性能テストをしたものなので、信頼性もあります。
アフターパーツにノーマルを超える信頼性があるかどうか・・・?
ホースがゴムだとブレーキ圧が伝わりにくいなどと言ってるやつには、まずパスカルの原理を教えてあげましょう。