伊丹の門限に間に合わず関空へダイバート
「10年に1度」と言われる台風26号が関東地方へ近づいている中、東京へ出張でした。
こんな日に限って、貯まったマイルを消化すべく飛行機にしてしまったもんだから大変なことに。
予約した時には台風26号はまだ発生してなかったから。
朝一で会議のあと、伊丹空港へ。
朝一のサクララウンジは混んでますが、さすがにお昼前はガラガラ。
ふと横を見ると、石原良純氏がいてる!
テレビで見るより意外と細く、眉毛は濃いめ。
機材はB767-300、JA8365。
雨も降り出し、徐々に台風の影響が出はじめる。
普通席のシートは更新されていないのか、グレー地の背もたれが薄いタイプではなく、一昔前の厚みはあるけどスカスカなシート。
オーディオもチャンネルと音量がダイアル式で、むしろこの古いのが良かったり。
12:30にドアクローズ、離陸してすぐは大きな揺れもあり、ベルト着用サインが消えたあとは細かな揺れが続く。
揺れに備え温かいドリンクの提供は中止され、冷たいドリンクのみ。
定刻に無事羽田に着いたあと、藤沢行きのリムジンバスに乗ろうとしたら、日中毎時1本のバスが出た直後。
東京も雨が降っていて電車で乗り換えも面倒なので、横浜までリムジンバスに乗ることに。
13:55 10人ちょっとの客を乗せ、羽田空港を出発。
首都高湾岸線を横浜へ向けて疾走。
ここから東海道線に乗り仕事先へ。
帰りも羽田から伊丹へ飛ぶので、第1ターミナルへ。
JGC専用の保安検査入口を見つけ、ここから入る。
普通の検査ラインと混み具合は変わらず。
ケータイをタッチし発行された搭乗控えを見ると、すでにこの時点で使用機材到着遅れのため、伊丹行きの最終便JAL139便は19:25発が19:40発に変更されている。
台風の影響が徐々に拡大してるみたい。
ラウンジに入った時点では出発が遅れることしかアナウンスされてませんでしたが、経験上、伊丹行きの最終便はだいたい20:40頃に伊丹に着くことが多い。
ここで15分出発が遅れ19:40にドアクローズすると、私の目算では離陸までに30分、フライト45分で、伊丹空港の門限21:00にギリギリ間に合うかどうか。
混雑する夕刻の羽田の離陸待ち次第では、間に合わないんじゃないかと思ったり。
そこへ、伊丹の門限に間に合わない場合は関空へ着陸するという条件便となる旨の通知が来る。
やはりか!
19:30にラウンジを出ようとしたところで、139便の優先搭乗が始まった旨のアナウンス。
15番搭乗口へ行くと人だかりが出来ていて、なんとまだ2歳以下の子連れ&妊婦の優先搭乗の最中。
そんなたくさん該当者がいる訳ではないだろうし、今か今かと搭乗開始を待つ人々の殺気さえ感じられる目線に堪えられず、ひとまず優先搭乗を始めて時間を引っぱってるんだろう。
実際、優先搭乗で入った人たちも、ボーディングブリッジの途中で止められてるし。
伊丹は門限があるのをみんなわかってるので、殺気立つのも無理ないか。
ようやく”ヒラ乗客”の搭乗が始まったのが19:40。
ゆっくり帰ればいいや、と思ってたので、あえて空いてる後方席を選んだんですが、どうなることやら。
後方中央席に陣取る大学生と思しき男女6人組、スーツケースをトランクに無理やり入れるもののトランクを閉められず、ガチャガチャガチャガチャやってる。
挙句の果てには、別に閉まらんでもええんちゃうん? とか言い出す始末。
CAさんが駆けつけ、空いてるトランクを探してウロウロ。
そんな中、19:53にドアクローズしてしまい、
客室乗務員はドアモードをオートマティックに変更してください
の指示が流れる。
まだほとんどのトランクが開きっ放しになってるので、気の利いた乗客たちは自ら頭上のトランクを閉める。
滑走路へ向けてタキシングが始まる頃にはトランクのロック確認が終わり、CAさんも着席。
また、間の悪いことに、この時はD滑走路05から離陸運用されていて、JALが陣取る第1ターミナル側からは遠い。
気のせいかもしれませんが、タキシングのスピード、というか、加減速の具合は普段より激しいので、かなり急いでいることが伺える。
管制官から離陸を優先してもらう便宜が図られてるかどうかはわかりませんが、いつもとタキシングルートが違う。
タキシーウェイの名前は知らないけれど、私の経験では1番スポットから旧国際線の前を通り第2ターミナル側へ向かってたところ、今日は格納庫の前を通って南端のタキシーウェイからD滑走路への橋を渡っていた。
おかげで、格納庫の中の様子も見えて楽しかったり。
滑走路手前での順番待ちは5番目。早くても7~8分は掛かる。
ようやく離陸したのが20:13。
45分のフライトで、伊丹に着くのが20:58。
これは無理っぽいな。
と思ったところ、機内アナウンスで伊丹への到着予定は20:58となる旨が伝えられる。
かなり揺れが激しく、件の大学生たちも「うゎーー!」と声を出す。
ガキじゃあるまいし、静かにせぇ!
と、心の中にしまっておく。
まあ、確かに東京ディズニーシーのストームライダーをリアルにしたような揺れではあるので、仕方がないかも。
この揺れではさすがにドリンクサービスはないかなーと思ってたら、一応するみたい。
冷たいドリンク限定でしたが。
しばらくして機長からのアナウンス、伊丹到着は20:55で最終の着陸態勢に入ったとのこと。
私の中では、伊丹に下りてほしいと思うところ半分、ネタとしてはおいしいので関空へダイバートしてもいいかな、と思うところ半分(笑)
大阪も雨雲が覆っているので、下に明かりが見えた時には近鉄布施を過ぎたあたり。
しかし、大阪城が見えたとき、私の時計ではちょうど21:00。
もうここまで来たら下ろしてくれるのかな?!
と思いつつ、淀川を越え、新大阪駅、阪急三国駅を過ぎるときには21:03。
ちょうど阪急庄内駅あたりに差し掛かったとき、エンジン音が大きくなり機体は上昇。
あ、ゴーアラウンド!
と、思ったとき、CAさんから
着陸に向け降下中でしたが、ただいま上昇を始めました。
状況を確認しますのでお待ち下さい。
てなアナウンスが入る。
いやいや、これは関空へダイバートやろう!
左旋回してしばらく沈黙が続いたあと、機長からのアナウンス。
大阪国際空港へ向けて降下中でしたが、空港の運用時間制限により関西国際空港へ着陸します。
およそ15分で着陸できる見込みです。
はい、アウトー!
あと2分早ければ間に合ってたかもしれませんが、紅いプロ市民が見張ってるので伊丹の門限は絶対なのです!
という訳で、21:25 関空に到着。
着陸後、26番スポットへ移動します と案内がありましたが、もしかして26番って国内線の最果てじゃなかったっけ?
やはり最果てか!
一応、伊丹までの交通費という名目で現金で2000円配られた。
クーポン券かと思ったら、しっかり現金でした。
伊丹から30分もあれば帰れるところ、関空へ下ろされちゃったので家まで帰るのが大変。
26番にスポットインしたのが21:30。
ただ、後方席だし搭乗口で現金を配ってるのでなかなか降りられない。
千里中央行きのリムジンバスが21:45発なので、最果ての搭乗口から走ってバスのりばへ向かうも後方席のハンデは大きく、バスは補助席まで満席で乗れず。
ここでバスは諦め、関西空港駅へ向かう。
南海で難波まで出るにしても、22:00発のラピートの特急券を買い求める人で行列ができている。
難波から地下鉄に乗るにしてもしんどいので、JRのはるかで新大阪まで行くことにする。
普通にはるかの指定券を買うと特急料金は1,450円掛かるところ、e5489でチケットレス特急券を買うと、同じ指定席でも600円で済む。
これだと、乗車券をあわせても、支給された2000円以内で新大阪までは行ける。
22:16発 はるか48号。
いつもはガラガラですが、さすがに全列埋まるくらいの乗客。
23:08 新大阪に到着。
伊丹に着いてたら、すでに風呂に入って余裕でまったりしてる頃。
関空へのダイバート、ネタとしてはおいしいのですが、やはり体力的にしんどい。
どうせなら神戸空港に下ろしてくれりゃ、もうちょい早く帰れたのになぁ。
ま、台風の中で欠航にならずに飛んでくれただけでも良かったんですがね。