「5000万件」ってどんな数?
昨日、年金問題について書きましたが、もうちょっと続きを。
「年金問題」という問題は、今に始まったことではありません。
ちょっと前では、年金未納問題。
かの首相も保険料を払っていなかったことがわかり、それを叩いていた野党の偉い人も実は払っていなかったり。
社保庁の「保険料を払いましょう」というポスターに出ていた芸能人も、実は払ってなかったとは。
また、保険料の納付率を上げる工作のために、納付免除の書類を偽造した事件もありました。
これって有印文書偽造の犯罪であるのに、だれも刑事罰を受けていません。
さて、社保庁のずさんな仕事ぶりを露呈した今回の「消えた年金」問題ですが、せっせと払った保険料が誰のものかわからないという年金は、およそ5000万件のあるそうです。
「5000万件」とはいうものの、実感としてピンときません。
ここで、「5000万件」のもつ意味について考えてみましょう。
総務省のデータによると、平成15年現在、日本の人口は約1億2700万人です。
このうち、平成生まれは約1700万人なので、その後同じペースで推移して現在の平成19年でも平成生まれが1700万人いるとすると、ざくっと1億1000万人が年金に加入する義務がある訳です。
つまり、年金に加入しなければならない人のおよそ二人に一人が当てはまることになります。
まあ、正しくは基礎年金番号が付与されていないものが5000万件なので、一人で複数もってたり、既に亡くなった方の分もあるかもしれないのですが、その後も誤って基礎番号が付与されたり、名前、年齢、性別の間違いが出てきたりと、その数は計り知れないのです。
とても他人事には思えませんよね。
みなさんも一度確かめてみてはいかがですか。