釧路からJR花咲線で日本最東端終着駅の根室へ
釧路空港から釧路駅までバスで行こうとしたけど、釧路駅からの列車に間に合わない恐れがあったのでタクシーに乗り、15:43に釧路駅に到着(記事)。
釧路駅からは、JR根室本線で根室へ。
根室本線のうち釧路~根室間は「JR花咲線」の愛称が付く。
16:11釧路始発の根室行きに乗ります。
待合室で待っていてもよかったけど、根室まで2時間40分ほどの車中いい席を取りたいので、早めにホームで待つことに。
改札を通り4番線へ行く地下通路を下りると階段下には扉があり、いかにも雪国っぽい。
すると、15:54に根室行きの普通列車が入線。
1両だけのディーゼルカーですが、夕方のこの時間、通学の学生で混んでたけど席を確保できたし、釧路空港からタクシーで来た甲斐があった。
もし釧路空港からタクシーではなく空港連絡バスに乗ってたとしたら、仮にこの16:11発にギリ間に合ってたとしても座れなかったし、間に合わなかったとしたら18:59発の最終まで待たなければならなかったという。
10月は、朝晩に鹿の生息地を通る列車は鹿との衝突を避けるために速度を落とすので、数分遅れるダイヤに。
国鉄末期に製造されたキハ54形500番台は、両運転台のオールステンレス製でエンジンを2機備え、北海道での運用に必要な耐寒耐雪性能を持つ。
昭和61年に富士重工で製造され、その後平成2年、平成15年に改造を受けてます。
国鉄時代の緑色の2ハンドル式運転台に、ワンマン用機器を装備。
スタフを見るといろんな情報が読み取れますが、普通列車なのに別当賀駅を通過するところや、厚岸の隣駅の茶内まで所要時間が21分も掛かるというところは、いかにも北海道っぽい。
他にも隣駅まで15分以上掛かる区間も。
車内は花咲線仕様のバケットタイプのロングシートと転換クロスシート。
この転換クロスシートは、0系新幹線の廃車再生品を利用してるそうで、確かに肘掛け下に灰皿とテーブルの名残がある。
15:56に5番線に到着した根室から来た5630D列車は、流氷物語ラッピングされたキハ54 507。
16:10に発車ベルが鳴り始めましたが発車時刻になってもベルは鳴り止まず、3分ほどずっとプルプル鳴り続けた頃に一人乗車し、2分遅れで釧路を発車。
東釧路、武佐(むさ)、別保(べっぽ)と進み、別保から16分掛かって上尾幌へ。
ここで学生さんが少し下車。
次の尾幌には16:50に到着しましたが、さすが日本の東の果てだけあって外はかなり暗くなる。
尾幌到着から車窓の変化の様子。
最前部のロングシートに座ったおっさん、なんか独り言いうてるしスマホで電話したりして行儀悪いなぁと思ってたら、そのうちウトウトしだして寝てしまう。
夜の大阪環状線にこんなジジイいてるなぁと思ってたら・・・
しばらくすると完全に横になり大いびきかいてるし。
ただ、脱いだサンダルは揃えてるし、手に持ったスマホは落としそうで落とさないし、意外と器用なのかも。
東根室駅のホームには「日本最東端の駅」を示す碑が立ってます。
すでに真っ暗になってしまったので、翌朝もう一度訪問する予定。
ホームの端には「日本最東端有人の駅」の看板。
ただ、この看板には日本最西端「佐世保駅」と記されてますが、日本最西端の駅&有人駅ともにゆいレールの那覇空港駅なんだけどな。
JR最南端の西大山駅みたいにちゃんとJR最西端って書かないと、沖縄の人が怒ってくるで。
根室に着いた列車は乗客を全員降ろし、折り返し19:04発5634D列車の釧路行きに。
改札口には時刻表があり、根室駅を発車する列車は1日6本。
乗客はみんな待合室で待ち、改札が始まるまでホームには入れません。
平屋の駅舎を出ると駅前は閑散としていて、ビュービューと強い風の音がするのみ。
根室駅にも翌朝もう一度来る予定。
北海道の地図で見るとそれほど離れてないように見えるけど、実際に移動するとそれなりに時間が掛かるし、やっぱり北海道は広いですな。