青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸を見に行く
青森駅といえば、かつては本州と北海道を結ぶ玄関口として賑わい、青函連絡船も多数行き来していました。
青函トンネルが開通して連絡船は役割を終えましたが、青森港の岸壁に係留保存されている八甲田丸を見に行ってみた。
八甲田丸は1964年の東海道新幹線開業の年に就航し、1988年の青函連絡船廃止まで現役でした。
その後改装され「青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸」として、青函連絡船に関する博物館となっています。
船内にも入れるのですが、この日は開館時間前には青森駅を発たなければならなかったので、今回は外から見学するだけ。
国鉄分割民営化で「JR」に変更された煙突のマークは、国鉄の「JNR」マークに戻される。
八甲田丸を係留しているロープは、工事の足場で使う丸い木材ぐらい太い。
岸壁に隣接して整備された芝生広場にスクリューが置いてありますが・・・
八甲田丸の船尾へ行くと、連絡船に鉄道車両を載せるための可動橋も保存されています。
船に向かって伸びる線路を見たのは初めてでしたが、ここを通って貨車が搬入されていた様子を想像してみると、なかなかの迫力と力技。
石川さゆりのヒット曲、津軽海峡冬景色の歌謡碑もありましたが、前を通るといきなり大音量で曲が流れ出してビックリした。
ただ、時代の変遷とともに歌詞が現実と乖離してしまい、今では上野発の夜行列車はなくなり、連絡船は廃止されて北へ帰る人の群れは新幹線で海底トンネルをくぐるので、もう青森駅は通らないし海鳴りも聞こえない。
この時期はまだ雪は降っておらず、強い風に乗ってホバリングしてるカモメは凍えそうではなかったけれど、津軽海峡はもうすぐ冬景色。