かつての特急短絡線、北越急行ほくほく線に乗る ~その1~
今回、せっかく新潟へ来たので、北越急行ほくほく線に乗ることに。
コロナ禍以降、ほとんど鉄分補給してなかったので。
北越急行はJR上越線とJR信越本線を結び、東京~北陸間の短絡線として特急の高速化による所要時間短縮に貢献してましたが、北陸新幹線金沢開業とともに在来線特急が廃止され、一転、やたら設備が豪華な地方ローカル線に。
北陸新幹線金沢開業前に北越急行ほくほく線を特急はくたかで疾走しましたが(記事)、その後の様子も見たいと思った次第。
最初は犀潟駅から乗ろうと思ったんですが、犀潟駅へ行ってみると一般の人が止められる駐車場がなかったので、急遽、駐車場のある隣のくびき駅から乗ることに。
くびき駅の駅舎は、楕円形をした未来的なデザイン。
駅舎の裏側も未来的なんですが、写真を撮ってなかったのでストリートビューでどうぞ。
駅前には電話ボックスがありますが、利用者がおらず雑草でバリケードされているかのよう。
駅前にはバス停もあり、上越市頸城区中心部を結ぶバスが1日数本あります。
駅舎に入るとこれまた未来的というか宇宙的なデザインで、なんだか20世紀少年のような不思議でちょっと不気味な雰囲気も。
これは一体何なんでしょう?
まあ、芸術の域にあるようなので、詮索すること自体意味ないのかも。
自然感たっぷりのほくほく線の案内パネルが置いてありますが・・・
なぜか圧力計が取り付けられている。
これも、自然と人工物とのミスマッチ感を演出する芸術なんでしょうか?
ホームへ向かう通路にはヘタすぎる文字で「くびき駅」と書かれた看板がありますが、なぜにこんな利き手と逆の手で書いたようなヘタ文字なんだろうと思ったら、これ、片岡鶴太郎が書いたらしい。
鶴ちゃんは右利きなのに絵は左手で描くそうですが、これはヨガのポーズで足で書いたん?
パッと見「んびき駅」に見えるやん。
ほくほく線は地方のローカル線とはいえ、おおよそ毎時1本ある。
人感センサー付きの液晶モニターには、ほくほく線全線の列車の現在位置がわかるように。
車内は、ドア付近はロングシート、中央部はボックス席。
お客さんは各ボックスに1人は座っている人数。
元々、特急列車を速く走らせることを目的に建設された路線なので、直線区間が多く・・・
列車が行き違いできる駅では、待避線に10両編成の特急列車が止まれるぐらいに長い!
分岐してからホームまでが遠く、本線側のホームも長い。
今では1両もしくは2両での運用しかないので、設備が不釣り合いに見えてしまう。
対向列車は、トンネルの中で天井に動画を上映する「ゆめぞら」。
この日はゆめぞら上映の日ではなかったので、2両編成の快速として走ってました。
高速化のための設備のひとつ、新幹線にも使われているノーズ可動クロッシング。
高速でポイントを通過できるように、分岐部の△の部分が動いてすき間ができない構造。
↑これは分岐側が通れるようになっています。
↓本線側を通過する様子を見ると、ポイント部にすき間がないのがわかりやすい。
特急列車はここを最高速を維持したまま通過できます。
高速列車に必要な電力を確保できるよう、架線が2本並んだツインシンプルカテナリー式。
今では過剰設備になってしまっているので、更新時には1本に架け替えられるかも。
豪雪地帯を走るので、レールに下に深い溝があったり線路にはいろいろな雪対策が施されています。
鍋立山トンネル内で列車の行き違いができる儀明信号場。
トンネル内のこの部分だけ複線になっており、本線と待避線の信号も灯っている。
後のスケジュールの関係で今回はここで降り、列車を見送ります。
まつだい駅も列車交換が可能で、側線側にはさらに保守用の基地へと続く線路も。
ひとまず改札を出て、折り返して戻ります。