地下40mのトンネルの中にある秘境駅、筒石駅へ行く

 乗り物@鉄道(JR以外), おでかけ@甲信越えちごトキめき鉄道,新潟県

新潟県へ行ったついでに、秘境駅の「筒石駅」へ寄り道。

2015年に一度来たことがあるので、約4年ぶり。

この駅は全長11kmもあるトンネルの中にあり、ホームへは地下40m、まるで地下壕のような階段を290段下ってたどり着く。

駅舎の前の案内板を見ると・・・

「駆け込み乗車はおやめください」と書いてありますが、この駅では駆け込み乗車は命にかかわるのでやめた方がいい。

駅舎の待合室にある時刻表を見ると、列車のない時間帯はあれど上下ともほぼ毎時1本。

待合室の壁にきっぷ回収箱がありますが、その上に・・・

ホームに入場するときは、改札口の運賃箱に入場料金を入れるよう注意書き。

ところが、待合室から先には改札口らしき場所がなく、もしかしてホームの手前にあるんかな?と思ったり。

しかし、待合室からホームへ向かう通路の扉には、待合室の運賃箱 に入場料金を入れるように書いてある。

待合室にはきっぷ回収箱と書かれた箱はあるけれど、運賃箱と書かれた箱は見当たらない。

一体どこに入場料金を入れたらいいんだ?!

仕方がないので、待合室のきっぷ回収箱に入場料金を入れておいた。

地下へ通ずる階段から、ひんやりした風が吹いてくる。

低い段差の階段が続いており、ここを駆け込み乗車しようとするのはかなりリスキー。

階段を下ると通路が左へ折れており、さらに地下通路が続く。

ちょっとした冒険気分を味わえる。

通路の先の階段をさらに下ると、糸魚川方面ホームの待合所へ。

かつて北陸新幹線が開業するまではトンネルを時速130kmで特急列車が通過しており、その風圧たるや大人も吹き飛ばすほどの威力があるためホームで列車を待つことは禁止されていて、金属製の扉で仕切られた待合所で待たなければなりません。

この扉も風圧で扉が外れないよう補強されている。

ホームへ入ると、ちょうど向かいのホームから直江津行きの列車が発車するところ。

図太いエンジン音を響かせるディーゼルカーが、暗いトンネルの中に吸い込まれる。

尾灯が見えなくなってもしばらくはエンジン音が聞こえてたけど、すぐに静寂に包まれる。

スマホで撮ったせいかかなり明るく撮れてしまいましたが、実際はもっと暗いです。

トンネルの断面積を抑えるため、上下線のホームはずらして配置。

トンネルの壁面に駅名標が掲げられていますが・・・

↓以前来た時にはあった大きい駅名標はなくなっていた。

消火器の看板の下にはもちろん消火器があるけれど・・・

消火器はビニールで包まれていて、そのビニールは埃で真っ黒。

ホームから出ると、いきなりの急階段にやる気を試されているみたいな。

階段を上がり、地上へ向かう通路の途中に・・・

直江津方面ホームへの階段がある。

直江津方面の待合所には、なぜか新しい机とパイプイスが置いてあり・・・

来駅記念入場券を売っていたらしい。

これ買いたかったけど、どこで買っていいのかわからず諦める。

直江津方面ホームから、糸魚川方面ホームを見る。

トンネルの保線設備が設置されていたり。

連絡電話にJR時代の名残りが。

直江津方面ホームから通路へ上がる階段もキツい!

そこからさらに、地上へ上がる階段が続く。

階段の脇には湧水が流れていますが、ちょっと引くぐらいの勢いで流れており、この階段の傾斜が急なことがわかる。

軽く汗ばんだころにようやく地上へたどり着くと、えちごトキめき鉄道の観光列車「えちごトキめきリゾート雪月花」のポスターが。

えちごトキめきリゾート雪月花は基本的に食事付きのツアーに申し込まないと乗れないのですが、一度は乗ってみたいですな。

予約が取れるかどうかわからんけど。

日頃から利用していれば、それだけで十分有酸素運動になりそうな駅です。