新中央航空のドルニエ228で大島から調布へ
さて、いよいよ大島から東京・調布空港へ飛びます。
調布までの空路は、新中央航空。
新中央航空とか調布空港って特に関西人は聞いたこともない名前かもしれませんが、東京には羽田以外にも旅客扱いをする空港があるんですよ!
で、その新中央航空が保有する最新鋭の飛行機がこれ!
ドルニエ Do 228NG。レジJA34CA。
19人乗りのターボプロップ機。
元々、ドイツのドルニエ社が製造していたDo 228ですが、ドルニエ社が倒産後RUAG エアロスペースが生産を再開。
Do 228NG(New Generation)型としては、新中央航空がローンチカスタマー。
大島空港1F、ANAと東邦航空のチェックインカウンターから外れたところにポツンと居を構えるのが、新中央航空のカウンター。
宅配便受付窓口と間違えてしまいそう。。。
1日3便、大島と調布を結んでる。
12:40発の104便に乗ります。
大島へ渡る時の船は予約しなかったので危うく乗りそびれるところでしたが(記事)、帰りの飛行機はちゃんと予約してました。
カウンターで名前を告げると、バインダーに挟まった紙を渡される。
この紙には、搭乗者名簿みたいな一覧表になっていて、カタカナで名前と年齢、性別、さらに体重を書き込みます。
小さな飛行機なので、重量バランスを取るために乗客の体重によって席が割り振られる。
一応、体重は自己申告でOKみたいですが、ただ、飛行機の安全に関わることなので、決してごまかしたりしないよう正直に申告しましょう!(笑)
カウンターの中には体重計もあるので、「あっ、コイツごまかしてる!」と思われたら乗せられるかも?!
これは主に荷物の重さを測るみたい。
ここで運賃を支払います。11,500円也。
島民は割引がある。
で、運賃を支払って搭乗手続きをすると、ここで普通は搭乗券を渡されるところですが、今回渡されたのが、運賃を支払った領収証。
なんか、すんごーく懐かしいタグ。
30~40年前は、JALもANAもこんなタグだったなぁ。
チェックインカウンターの隣が出発ゲート。
搭乗時間になると、この扉の手前で保安検査が始まります。
保安検査はハンディーの金属探知機で全身検査と、手荷物があれば中身を開けてチェックされる。
私はパソコンごとカバンに入れて預けましたが、中身を開けて検査されたかどうかはわかりません。
保安検査を受けたあとは、扉の向こうにある小さな部屋で搭乗客全員が保安検査を受けるのを待つ。
なので、早く検査を受けようが遅くなろうが変わりません。
この便の乗客は19人だったので、満席。
保安検査が済んだら、スタッフに連れられてみんな一緒に飛行機へ歩いて行く。
で、全員飛行機の前に集められると、ここで座席の発表!
前方席から順番に名前が呼ばれ、乗り込んでいく。
私は4列目で呼ばれました。
前方席から順番に詰めていきます。
機内は天井が低く、かなり屈まなければなりません。
ここから電子機器が使えないので、写るんですの出番!
機内は狭いとはいえ、座ってしまえば窮屈感はない。
1人掛けで隣席がないのが、かえっていいかも。
シートピッチも標準的。JALのエコノミー席と同じくらい。
間違いなくどこかのLCCよりはゆったりしてる。
CAさんなんぞいないので、救命胴衣のデモもありません。
緊急時の説明は各自で確認。
ドアクローズののちエンジンが掛かりますが、始動の時に排気口から炎が噴出してきたのにはちょっとビックリ!
エプロンから滑走路へ出ると、すぐにUターン。
ブレーキをしたままエンジン音が上がり、機体が小刻みに震え出したらロケットスタート。
あっと言う間にテイクオフ。
滑走距離、ものすごく短い!
しばらくすると、三浦半島が見えてくる。
大島から調布空港までは、ほとんど真北にまっすぐ進む。
その後、横浜青葉インター、よみうりランドの上空を通過し、大島を発って25分で調布空港に着陸。
前から見るドルニエ228は、ボンネットみたいに鼻先が長いので、なんだか愛嬌のある顔つき。
層流翼の形もあって、飛んでるところを下から見ると鳥みたい。
外からターミナルの建物を見ると、とても空港には見えない感じがむしろイイ!
なかなか楽しい、小さな飛行機での空中散歩でした。