JR最南端終着駅の枕崎駅から、JR最南端の駅、西大山駅へ行く
鹿児島中央からJR最南端終着駅の枕崎駅へ着いたあと(記事)、乗ってきた列車で折り返し、JR最南端の駅の西大山駅へ向かいます。
国鉄時代のディーゼルカー、キハ47形。
線路脇から無数に伸びる木の枝攻撃で擦り傷だらけ。
車体には緑の傷が付き、ガラスは白く曇ってすりガラスみたいになってしまう。
今や貴重なサボは指宿行きに替えられる。
一般的にサボは車体の外にありますが、車内にあるのは木の枝攻撃を避けるため?
トイレのある車両には、トイレが使用中であることを示すランプがありますが・・・
そのランプの名前は、便所使用知らせ燈。
個人的に、この何のひねりもない名前と「灯」の字が「燈」なのがお気に入り。
なんかトイレの扉がボコボコに凹んでますが、よっぽどピンチな人がいたんでしょうか?
隣の車両は茶系のシート生地。
背もたれが直角のシートで向かいの人と足を交わしながら、何時間も座ってたのが昭和の時代。
なので、扇風機も回してようやく耐えられる室温に。
特に今年の猛暑は、冷房キャパを越えてるんじゃないかと。
枕崎から西大山への道中、線路の左右から伸びてきた木で緑のトンネルができてたり・・・
雑草が生い茂って緑の線路になってたり、今風に言うとSDGsっぽさも。
大きな勾配もないので、雑草を踏んで車輪が空転することもないようで。
枕崎から西大山への様子。
という訳で、JR最南端の駅、西大山駅へ。
ローカル盲腸線の無人駅なのに観光客がとても多く、観光バスで来たお年寄りや外国人もたくさんいてる。
乗ってきた列車を見送ろうとしたけどホームに人が多いので、ミラーに映る開聞岳とともに。
単にJR最南端駅というだけでたくさんの観光客が来るはずもなく、ホームから「薩摩富士」と呼ばれる開聞岳が美しく見えて、なおかつ「JR日本最南端の駅」の碑が ”野原の中にポツンと感” の出る映えスポットだからだと思う。
確かに、ホームから見る開聞岳がとてもきれいけど。
私はただの端っこマニアで、「JR日本最北端の駅」の反対側へ来ただけ。
稚内駅にも、西大山駅と同じような「JR日本最北端の駅」の碑があります。
南北両端の碑を見つけ、少々達成感も。
西大山駅のホームにはJRの東西南北の端っこの駅が紹介されてますが、こんなの見ると行きたくなってしまうな!
乗降客よりホームに入るだけの人の方が圧倒的に多い駅ですが、よく考えてみると、JRはホームに入るには入場券が必要なはず。
無人駅では入場券を買おうと思っても買えませんが、実際にJR各社に問い合わせた人がいて、JR東日本は乗降目的以外の無人駅の立ち入り自体認めておらず、JR四国とJR九州は有料でホームにある運賃箱に入場券代を現金で投入することになっており、他のJR各社は無料で立ち入ってもOKらしい。
なら、ホームにいる観光客も運賃箱に入場券代を投入しなければならないはずですが、見る限り誰一人投入してる人はいない。
中には運賃箱を見て「これ、何の箱?」と言うてる奴もいてるし。関西弁で。
ただ、JR九州が「ホームの撮影スポットをぜひご利用ください」と看板を出してるけど料金のことは一切書いてないし、無料で入ってもいいと思うよな。
駅の外には 幸せを届ける黄色いポスト があったり、幸せの鐘(ベル)がありますが、最南端の駅との関係性はようわからん。
クーラーの効いた店に入ってみると、ものすごくおいしそうなジェラートが!
マンゴー好きは買わずにはいられない!
完熟マンゴージェラート。税込400円也。
期待通り、濃厚なマンゴーの味わいが最高にウマい!
これで外の暑さもクールダウン。
さてさて、これまでわざわざ「JR最南端」とか「本土最南端」とか最南端の前に何かしら但し書きが付いてたのは、日本最南端の駅は沖縄にあるゆいレールの赤嶺駅だから。
国鉄時代は西大山駅が日本最南端駅でしたが、沖縄にモノレールができて日本最南端ではなくなり「JR最南端」という言い方になったという。
私はこの日本最南端の駅へは、2017年に訪問済み(記事)。
次の指宿方面の列車は約2時間後ですが、先を急ぐので事前に呼んでおいたタクシーで指宿へ向かいます。