宮崎リニア実験線跡へ行く

 おでかけ@九州宮崎鹿児島_20230816

リニア中央新幹線の建設が始まってますが、山梨県にリニア実験線ができる前は宮崎に実験線がありました。

私は40年ほど前に宮崎リニア実験線を見学してまして、今回、当時の宮崎リニア実験センターへ行ってみることに。


当時は「日本国有鉄道下関工事局 宮崎浮上式鉄道実験センター」という長い名前で、重厚感のある銘板が埋まってました。

今でこそ「リニア」で通用しますが、当時は「浮上式鉄道」と呼んでたようで。

今は施設の名前も変わって軽めの看板に。

ただ、看板が付いてる壁の模様は40年前と変わってない

駐車禁止の看板には今の施設名「宮崎実験センター」と書かれてますが、よく見ると・・・

「浮上式鉄道」の部分が消されてるし!

実験センターからは、かつてのリニア実験線の線路がまっすぐ伸びてます。

ただ、今見ると橋脚が細く、地震が起これば危なそう。

当時は実験センターの屋上は展望フロアになっていて、走行するリニアや車庫の様子が見えました。

この時に撮ってた写真を見返すと、建物の屋上から半開きのシャッターの中のリニアを見てたんだなぁと記憶がよみがえってくるようで。

シャッターの上の出っぱり窓も変わってない。

実験センターでは、当日のリニアの走行時間も掲示。

今、半開きになったシャッター付近には、溶接用と思しきアルゴンのボンベとカゴ台車のようなものが見えた。

今は宮崎実験センターの役目は終え、建物も老朽化が目立つように。

外にあるトイレも朽ちて閉鎖。

高架のコンクリートから植物も成長してたり。

宮崎リニア実験線は全長7kmあったので、途中の日豊本線東都農駅に隣接して2階建てのリニア展望台がありました。

左下にポツンと東都農駅。

展望台の屋上には、当時の鉄道世界最高速517km/hを記録した実験車ML-500も展示。

他にも、浮上式鉄道宮崎実験線の概要などがパネル展示されてたり・・・

リニア走行シーンのパネルもあり、当時の私はそのパネルも撮影してましたが、パネルに反射してYASHICAのカメラを構える姿も写り込んだりして。

リニア実験線が廃止されるとリニア展望台も撤去され、今、跡地はきれいな公衆トイレに。

偶然なのかもしれませんが、元々リニア展望台があったと思しき場所のアスファルトの色がまわりとちょっと違ってる。

東都農駅の向こうにはリニア実験線が通ってますが、高架上には太陽光発電のパネルがずらーっと並んでいて、まるで走行実験で電気をたくさん使ったからその分発電してます!みたいな。

高架上なので発電の邪魔になるような障害物もなさそう。

現存する高架の末端まで使って発電。

実験線跡を横目に、特急にちりんは変わらず走ってます。

40年前のことはぼんやりとしか覚えてないけど、こうして実際に訪れてみると朧気ながら当時の記憶がよみがえってきますな(結局、ぼんやりとしか覚えていない)。

あとは、生きてるうちにリニア中央新幹線に乗れるかどうか。。。

 おでかけ@九州宮崎鹿児島_20230816

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