裁判員に選ばれそうになったらどうするか?
今日、職場で「裁判員制度ナビゲーション」という小冊子が回覧されてきました。
今年の5月から始まっちゃうんですね・・・
もし、自分が裁判員に選ばれちゃったらどうしようと考えたことありませんか?
私はやりたくありません。今んとこ。
私んとこには調査票が送られてこなかったので、来年1年は安泰といったところでしょうが、いつ当たっちゃうか不安で不安で夜も眠れず病気になったりでもしたら、誰が助けてくれるんでしょうか?
と言うのは冗談だとしても、この小冊子を読んで、改めてやるべきではないと感じたのでした。
裁判員が係わる事件は、殺人などの重大な犯罪。
ということは、残忍な犯行経緯が書かれた調書を精査し、証拠写真を見せられることもあるでしょう。
ヘタすりゃこちらがPTSDになってしまうかも。
写真を証拠として扱うことについて、この小冊子によると、
「できる限り裁判員の負担の少ない方法になるよう配慮したいと考えています」
と書いてありました。
少なからず負担にはなるようです。しかも強制的に。
「できる限り」「負担の少ない方法」「になるよう」「配慮」「したいと」「考えています」(まだ考えてる最中?)という文章。
よくよく考えると、結局何もしないよ、と捕らえた方がいいのかも?
本気で考えてる最中なら、少なくとも「できる限り、~になるよう、配慮したいと、考えています」、な~んてボカシまくった表現はしないだろうし。
なら、耳を塞いで目をつぶってたらどうでしょう。
「コイツはダメだ」と思わせて、クビにしてもらえれば結構。
“真面目に審理しない罪"ってあるんでしょうかね?
さらに、一生守秘義務につきまとわれてしまいます。
もし口にすれば、懲役もしくは罰金となり前科が付く。
被告が無罪で、裁判員が有罪になんてこともあるかもしれない。
しかもこの罰金が50万円以下。
ちなみに、裁判官が守秘義務を破った場合の罰金が3万円以下だそうです。
なんとも身内に甘い罰則規定。
強制的に役務に就かされ、ポロっとしゃべればハイお縄。
お喋りな性格な人にとって、これを終身刑と言わずになんと呼ぶ。
裁判員になった人の個人情報って、ちゃんと守られると思いますか?
イージス艦の最重要機密でさえ、Winnyで流出するこのご時勢。
個人情報は厳重に保護される、とは思わない方がいいかも。
そして一番重要なのが、ちゃんと審理できるかどうか。
ただの素人が、ちょっと来て、パッっとやって、白黒つけられると思いますか?
ムリです。私は。
例えば、殺人事件を裁くとします。
検察から出された凶器があります。
目撃者の情報もあります。
自白した調書もあります。
でも、目の前の被告人は「やってない」と主張してます。
凶器に指紋はない、自白は強要された、目撃者から話を聞くと背格好がよく似ているというだけではっきり顔を見たわけではない。
さあ、どうしましょ。
ここで、現場に残された毛髪のDNAが被告人と一致したという証拠が出てきました。
DNAが一致したんならクロでしょうか?
私はDNA鑑定のこと、知りません。
例え、「99.9999%正確だ」と説明されても、100%ではありません。
この説明が本当かどうかもわかりません。
これだけで、クロと言えるでしょうか?
事件の被害者にも被告人にも、そこまでの責任を負うのはゴメンです。
もし有罪になったとしても、心の中では「控訴して上級審で審理くれ」、と思っちゃうのではないでしょうか。
やっぱり、やりたくないな。
もし候補者になっちゃったら、一応出向いて辞退を申し出よう。
やりたくないと言う人を無理やり法廷に出して、公正な裁判ができる訳がないよ。
それでも辞退できなかった時のために、過料10万円、用意しとこ。