大阪企業家ミュージアムへ行く
大阪市の中心部、大阪産業創造館にある『大阪企業家ミュージアム』へ行ってきた。
この大阪企業家ミュージアムは・・・
説明するのがめんどくさいので、大阪企業家ミュージアムのホームページから引用すると、
大阪は、今日まで数多くの優れた企業家たちを輩出してきた。
これら企業家たちは、時代の変化と人々の暮しや社会のニーズを逸早く察知し、果敢なチャレンジ精神とたゆまぬイノベーションで、社会経済の発展や人々の生活向上に大きく貢献するとともに、自立自助の気概をもって自らの社会や街づくりを担ってきた。 「企業家精神」は、まさに「民」のまち大阪が誇る文化である。
一方、あらゆる意味で構造転換を迫られる現在は、まさに変化の時代である。変化の時代こそチャンスの時代であり、そのチャンスを生かすことが企業家の本領である。 今こそ大阪の財産であり、DNAともいえる「企業家精神」を思い起こし、変化を友として新たな時代を切り拓くべきである。
大阪企業家ミュージアムは、企業家たちの高い志、勇気、英知を後世に伝えるとともに、その気概を人々の心に触発することを通じて、企業家精神の高揚、次代を切り拓く人づくり、ひいては、活力ある社会づくりをめざすものである。
要は、大阪は昔から優れた民の力がみなぎっていて、有名起業に育て上げた企業家たちの痕跡を称え、これから企業家を志す人々を応援していこう!
っていう感じかな?
あ、三行で説明できたんなら別に引用せんでもよかったか・・・
で、その大阪企業家ミュージアムがあるのが、大阪産業創造館。
17階建ての立派なビル。
今、まさに起業をしようとする人を支援する組織や施設が揃ってます。
どうやら大阪市の外郭団体の建物らしく、なんか胡散臭ささえ感じる。
そういった先入観を持って正面の壁を見上げると、黄金のボートが空へ向かって進んでいて、その波の跡が壁一面に広がっている。
しかもこの船に乗ってるのは七福神なんだとか。
このデザインのためにこのビルを建てたんじゃないかい?
とさえ勘ぐりたくなる。
これぞまさにハコモノ行政の産物?!
今回、なんでここへ行ったかというと、この特別展示を見に行った次第。
ま、半ば業務命令みたいなもんですが・・・
大阪企業家ミュージアムに入るには、大人300円の入館料を取られます。
入口のカウンターに女性スタッフが一人いて、そこでもチケットを買えるみたいでしたが、カウンター手前の券売機でチケットを買ってくれと言う。
私の他に来館者はおらず貸切状態で懇切丁寧にチケットの買い方を説明してくれるけど、ただお金を入れてボタンを押すだけ。
マンツーマンで丁重な扱いを受けてると、なんかちょっと恥ずかしかったり。
そのチケットをスタッフに差し出すと、音声ガイド機を手渡される。
するとその先では、定年で天下ったような年配の男性が待ち構えていて、まずはフロアーマップで各ブロックごとにどんなものが展示してあるのか、これまた懇切丁寧に説明していただく。
ただ、フロアーマップを使って延々と説明されるので、少し想像力がないと何言ってるのか理解できないかも。
ってか、私の手には音声ガイド機があるんですが!
その説明がやっと終わったら、次にミニシアターみたいなところへ連れて行かれ、十数分の映画を見ろと言われる。
しかもその映画、太閤秀吉の時代から始まるらしい。
古すぎるわ!
最初のフロアーマップの説明でシビレを切らしかけてた私はたまらず
この映画、いりませんわ!
と言って、スルー(笑)
その奥に続く展示スペースへ足を運ぶ。
すると、案内係のおじさん、今度は音声ガイド機の使い方を説明する。
展示スペースは、企業家一人につき一枚のパネルと展示物が対になるように並んであり、そのパネルの下にある音声ガイドの番号をガイド機に入力すると、イヤホンを通じガイドが聞ける仕組み。
ただ、片方の耳にイヤホンをつけてガイドを聞きながらパネルの解説を読むというのは、とんでもなく頭に入って来ない!
音楽聴きながらマンガ読んでるんじゃないんだから、聞くか読むかのどちらかにしないと、目からの情報と耳からの情報が頭ん中でケンカする。
たまらずイヤホンを外し、音声ガイドは諦める。
無用の長物と化した音声ガイド機、設計が少々古いのか、最新の液晶テレビのリモコンより大きくて重たい。
そんな様子を悟ってか、案内係のおじさんが近寄ってきて
ガイド機、預かりましょか?
と声を掛けていただく。
はい、もう要らないので返しますとも。
ってか、ずっと私のこと見てたん?( ̄○ ̄;)
音声ガイドを返却し身軽になったところで、じっくり見させていただく。
名立たる企業家のパネルがずらり105人分。
近代から高度成長に掛けての発展ぶりを見て、それなりに楽しめるのは間違いありません。
しかし、そんな優れた民間のパワーを賞する施設が、ガッツリ『官』のハコモノにあるというのは、なんとも皮肉な話です。