八戸から青い森鉄道とJR大湊線で下北へ

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新幹線で八戸まで来たあと(記事)、青い森鉄道とJR大湊線で下北半島を北上します。

地図で見るとこんな感じ。


青い森鉄道は、東北新幹線の盛岡以北への延伸開業時に並行在来線となったJR東北本線が第三セクター化され、現在は青森県内の目時駅から青森駅までの路線を有しています。

今回、八戸から大湊方面へは、普通乗車券ではなく「あおもりホリデーパス」を利用します。

あおもりホリデーパスは、2,520円で青森エリア内のJR在来線と青い森鉄道線が乗り降り自由に。

普通に乗車券を買っても2,530円なので、単純に片道行くだけでも10円安いし。

エリア内の駅で発売してるので、前日、新青森駅の券売機で購入。

クレジットで2枚買ったら、きっぷとクレジット利用控の他にご案内やアンケートなどが印刷されたものがたくさん出てきて・・・

合計7枚出てきた。

青い森鉄道とJR八戸線への改札。

あおもりホリデーパスは自動改札でもOK。

八戸9:33発、快速しもきた 大湊行きに乗ります。

快速しもきたはキハ100-21の単編成。

ネット情報によると、キハ100-21は1991年富士重工製で、大湊-八戸間の直通列車を増発するために当地に転属されたらしい。

発車3分前に乗車したところ、すでに車内は満席で立ち客もあり混雑してる。

トイレ横の壁際になんとかポジションを確保しましたが、乗客の様子を観察すると、スーツケースを持っていたり服装などから地元民は少なめで、どうも目的地を共にする同志ばかりみたい。

青い森鉄道線区間はおよそ毎時1本程度列車があるものの、JR大湊線は快速しもきたを合わせて1日9本しかなく、この列車の前後は2時間以上開いており、さらに単編成ということと、この日10/16は鉄道記念日関連の乗り放題きっぷも利用できる土曜日ということもあり、混雑する要素だらけ。

下北駅までの1時間半、立ちっぱなしだとキツいので、席を確保する確率を上げるためポジションを奥寄りに変更。

八戸を発ち、次に乗客の入れ替えがあるとすれば三沢でしたが、三沢では数人の降車客しかなかったものの、なんとか空いたロングシートに着席。

隣に座ってた二人組の乗客を見ると、下北駅までの乗車券を握りしめていた。

青い森鉄道線は元東北本線で今でも貨物の大動脈なので、レール、枕木、バラストなどの路盤は本線級。

線路が分岐して広くて長いホームの駅に着いたなぁと思ったら・・・

10:19、野辺地に到着。

野辺地からJR大湊線と分岐しますが、東北本線が青い森鉄道に譲渡されてから、大湊線は他のJR線と接続しない独立した路線に。

この駅の防雪林は明治5年に造られた日本最古の鉄道防雪林という。

野辺地でもほとんど乗客の入れ替わりはなく、大湊線を北上。

下北半島に入りしばらく進むと・・・

車窓に陸奥湾が広がる。

車内放送でも車窓案内が流れ、陸奥湾の向こうに見える高い山が恐山らしい。

野辺地の次の停車駅、陸奥横浜へ。

陸奥横浜駅は青森県上北郡横浜町にありますが、横浜町の人は出身はどこかと聞かれたら、堂々と「横浜!」と言えますね。

この辺りは常に強い風が吹く場所柄、風力発電の風車がいたるところに建っている。

防風林の松も常に同じ方向の強風に晒されているせいか、風下方向に斜めに立っている木が多い。

11:07、下北に到着。

予想通り、ここでほとんどの乗客が下車。

下北駅は2009年に改装され、全体的にきれい。

下北半島を北上する大湊線の終点は隣の大湊駅ですが、下北駅から陸奥湾に沿って南西方向へ曲がるので、緯度は下北駅の方がわずかに北にある。

なので、下北駅が本州最北端の駅。

リニューアルされた駅舎。

むつ市の中心部は下北駅側にあるようで、駅前にはにぎわいも。

下北駅でレンタカーを借りたあと・・・

せっかくなので、車で大湊駅へ向かいます。

大湊駅も2010年にリニューアル。

本州最北端の駅はわずかに逃しましたが、本州最北端の終着駅なのは間違いない。

こじんまりした駅舎へ入るとすぐに待合室と改札があり、下北駅まで乗って来たキハ100-21も止まってますが・・・

改札は発車時刻の10分前からなので、ホームへは行けなかった。

時刻表を見ると、上りの最終列車は20:03で、それ以降に到着する2本は夜間留置されて翌日の始発と2本目になるみたい。

記念に下北駅と大湊駅の入場券を買う。

大湊線は車窓といい雰囲気といい、北の端へ来た感がありますな。