S560の代車はAMG E53 4MATIC+セダン
S560を車検で預けている間、代車で用意してくれたのはAMG E53。
今年の春にも代車で乗ったので(記事)、今回で2回目。
「またE53用意しときましたんで楽しんでください!」って言われたんですが、買えってことかい?
なら、一応E53を買ったとして使い勝手はどんなものかな?という目線で乗ってみましょう。
まずはやっぱり、マフラーの音が魅力的。
普通に走ってるだけでもシフトアップの度にマフラーから「ボフッ!」と音がするし、DYNAMIC SELECTをSPORTS+にすると、シフトダウンで「パン!パン!パン!」と爆音が響いて、すごく気持ちいい。
でも、もしE53を買ったらだいたいCOMFORTで乗ると思うので、SPORTS+で走りたい気持ちを抑え、今回はCOMFORTメインで走ってみた。
足回りはさすがAMG、思いっきり引き締まっていて、COMFORTでも高速ではS560よりも安定していてスムーズ。
S560はSPORTSモードにしてもふわふわ感が残っちゃうので、高速では断然E53の方が走りやすい。
SPORTSとSPORTS+モードでは車高が1cmほど下がり、ちょうど指2本分に。
AMGだけにアクセルレスポンスは良すぎるぐらいですが、COMFORTだとあえて上のギアを選んでダイレクト感をなくし、低い回転数のまま分厚いトルクで走るような制御をするようで、80km/hでも9速に入り、回転数が1000回転ちょっとなのにトルクぶりぶりでスーッと加速する感覚が独特。
もちろんSPORTSモードにすると、アクセルをちょいと踏んだだけで500Nmのトルクが出る。
走りに関しての不満はないのですが、使い勝手の部分で気になるところも。
物理的なところでどうしようもないのですが、運転席を私のシートポジションに合わせその真後ろに私が座ると、やはり足を前席下に潜り込ませないと真っすぐ座れないので少々窮屈。
S560ロングのシート間隔に慣れてしまうと、たいていのセダンは狭く感じてしまう。
リアシートは座面がフラット気味でホールド性がなく、座り心地もそこそこ。
あと、4MATICだからなのか、低速でハンドルをいっぱいに切ると、フロントタイヤから
ガガガッ・・・
と、ものすごい音と振動が発生して、横滑りする感覚になります。
初めてだと路面が滑りやすいのか、はたまたホイールのナットが緩んでるのかと思うほど。
ネットで見ると同じ症例がたくさん見つかり、車種にかかわらず4MATIC車共通の症状のようで。
この症状は「スティックスリップ現象」と言って、気温が下がりタイヤの柔軟性が悪くなった状態でハンドルを切るとグリップがなくなり横滑りしてしまい、すぐにタイヤのグリップが復活、また横滑り・・・を繰り返すことで起こるらしい。
そしてなにより、日常使いで一番問題になるのが、全然小回りが利かないこと。
最小回転半径は6.0mもあり、普通に駐車枠に入れるだけでも「曲がらーん!」となる。
ボディーの大きさは手頃で扱いやすそうですが、全長が30cm長いS560の最小回転半径は5.7mで明らかに小回りが利く。
そこで、駐車枠を使ってどれくらい小回りが利かないか試してみることに。
ここからハンドルをいっぱいに切り、180度回ってみたところ・・・
右リアで駐車枠2.9枠分ぐらいの半径。
ちなみに、これは実際の最小回転半径の測り方ではないので念のため。
左フロントが通ったタイヤ跡で比べてみると、E53は40cmほど外側を通る。
これだけ違うと、乗りにくさにつながってしまうよなぁ。
ちなみに、このE53は18000kmほど走ってますが、フロントタイヤが結構チビってます。
サービスさんに聞いてみたところ、2万キロ持たない車がほとんどなんだとか。
ま、S560でも15,000kmでフロントタイヤを替えたけど(^_^;)
で、E53のオーナーになるかどうかですが、今のところ・・・
ならない可能性が高いかな。