カーシェアで新型ジムニーを借りてみた

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カーシェアのcarecoで新型ジムニーを借りてみた。

4代目ジムニーはスクエアなデザイン。

オフロードを走るための機能美がある。

時間がなくオフロードへは行けなかったのですが、ジムニーらしさを感じようと勾配の急な坂へ行ってみる。

タイヤサイズは175/80/16インチ。

今や世界中探しても乗用車でラダーフレームに前後ともリジッドサスという硬派な造りは、ジムニーとジープ・ラングラーぐらいか?

下回りをのぞくと、リア側にコイルとホーシングの後ろにショックとラテラルロッドが見える。

オフロードも走ってるのか、結構泥で汚れてる。

前方に伸びるトレーディングアーム。

フロント側はタイヤハウスからリーディングアームとフレームが見えて・・・

スプリングがフレームに直付けされている様子がよくわかる。

フロント側はリーディングアームとラテラルロッドの3リンク構造で、牽引フックもフレームに直付け。

ボール&ナット式のステアリングで、ステアリングダンパーも見えてます。

ジムニーの下まわりは酒のアテにできるくらい、ずっと見てられる。

運転席も水平基調で機能的なデザイン。

メーターパネルとダッシュボードの上はほぼ平らなので、何かしら利用しやすそう。

メータークラスターのネジが六角穴付ボルトなのも硬派な印象。

運転席の右側にドアミラー操作パネルがありますが、ドアミラーの格納スイッチに中位があるタイプは、なんだかバブルの頃の日産車を思い出したり。

↑これはドアミラー展開位置。

↓格納位置の手前に中位があり、この位置ではドアミラーは動かない。

↓さらに下まで押すと、ドアミラーが格納される。

エアコン関係の操作パネルと、その下の大型で操作感のあるスイッチは左から助手席側パワーウインドウ、ESPオフスイッチ、ヒルディセントコントロールのスイッチ、運転席側パワーウインドウ。

大型のスイッチは、手袋をしたままでも操作をしやすくするためだとか。

さすがプロ御用達の車ですな。

でも、ウインドウのスイッチはやっぱりドアにあった方がよくない?

ATセレクターレバーは個体差なのかもしれませんが、Dレンジの節度感が弱く2レンジに入ってしまうことが多々あった。

その後ろに2WD/4WDの切り替えレバー。

2WD(FR)と4WDの切り替えは、エンジンの負圧を利用したエアロッキングハブなので、エンジンが止まっていると作動しない。

ドリンクホルダーはサイドブレーキレバーの後ろにあり、使い勝手はあまり良くない。

前席は足元も広く、シートはほどよいクッション性ですが、ボールド性はなく乗り降りのしやすさ重視なのかも。

リアシートは子どもならいいけど、大人が座るのはかなりしんどい。

185cmの私のシートポジションだと、後席は足は入らないかと。

助手席を前に出せばなんとか座れますが靴が完全に助手席の下にはいってしまい、前席を倒してスライドさせるペダルが踏めず、手で押えなければならなくなる。

ラゲッジスペースは、carecoの車に標準搭載されているお掃除キットが入ったボックスがギリギリ収まるぐらいの奥行き(20cm未満)。

リアシートを倒しても、荷室スペースは今どきの軽自動車よりは控えめ。

荷室とリアシート背面が縞鋼板のような滑り止めが付いたプラスチックになっているところに、バンとは違ったプロ仕様を感じる。

ドアが広めなせいかBピラーがやや後ろにあり、シートベルトが遠め。

縦置きの3気筒エンジンはコンパクトで、エンジンルームも現代の車にしてはスカスカな印象ですが、ジムニーにしては詰まった感じ。

普通の車ではフロントサスのアッパーマウントがある位置にバッテリーが乗っていて、さすがリジッドサス。

スズキ・セーフティーサポート用の単眼カメラを装備。

これが思ったよりも良く、特に歩行者検知機能が私が今まで経験したなかでは秀逸だった。

先行車発進お知らせ機能も便利。

運転してみると、やっぱり軽自動車。

セルの音からエンジン音も軽独特の音がしてますが、ATの音は静かだった。

ジムニーはフロントウインドウが立っているので、座高が高い私の場合、停止線に合わせて車を止めると信号が隠れて見えなくなることも。

たぶん標準的な身長だとこんな感じで見えるのかな?

フレーム構造と前後リジットサスの乗用車は初めてですが、とにかくボディが動くし、ねじられるような揺れ方で普通の車にはない独特な動き。

高速道路へ入ってみると、最近、トルクがあって低回転で走れる車に慣れてしまったせいか、回転を上げて速度を維持するのが大変。

80km/h巡航で3000回転、100km/h巡航で3750回転ぐらいでしたが、ちょっと気を抜くとすぐにスピードが落ちる。

ボディーが動いてまっすぐ走らないので常に修正舵を当て続け、コーナーでもアンダーがすごいけれど、この車はそんな尺度で語る車ではないので全然OK。

今回、オフロードには行けなかったのですが、せっかくなので急勾配の狭小路を走ってみた。

軽自動車1台分ぶらいの道幅で、シケイン状のコーナーでは歩道や路側ブロックに乗り上げないと曲がれない道ですが、さすが本格オフロード車だけに難なくクリア。

下り勾配でもヒルディセントコントロールを使うとスピードが出ない。

ジムニーは森林や岩場などで本領を発揮するプロ御用達、はたまた、辺境地の命を支える車でもあるので、一番求められるのは”壊れないこと”。

数時間でしたが、実用本位なジムニーを体験できてとても楽しめました。

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Posted by 管理人