時代にマッチしなくなったブルートレイン

雑感

昨日、ブルートレインの先駆け「あさかぜ」が廃止されました。


東京発の最終列車の切符は発売30秒で売り切れ。
最終列車が出発するホームにはプロ、アマ問わずたくさんのカメラが並んでいたところを見ると、廃止を惜しむ人は多いんでしょう。

あさかぜは新幹線が博多まで開業した頃から利用客が減り続け、最近の平均乗車率は30%を切っていたといいます。
ニュースでは、「寝台特急は新幹線や飛行機によるスピードアップの影響で時代にマッチしなくなった」としていますが、寝台特急のすべてがスピードアップの影響を受け利用客が減っているのではないでしょう。
事実、今でもカシオペアやトワイライトエクスプレスなどの人気の寝台特急もあります。

寝台特急の良さといえば、何といっても旅情。
新幹線や飛行機では味わえない旅情が寝台特急では味わえます。
スピードアップの影響を受けたのはスピードを売りにしたビジネス特急だけで、旅情を楽しんでのんびり移動するための寝台特急はこれからも人気でしょう。

あさかぜなどの客車寝台は、基本的にカーテン1枚で目隠ししているだけのオープンスペースで、パーソナルスペースが確保されていません。
設備的にもパブリックな考え方で作られており、これが敬遠される原因になっているんでしょう。

対して、人気の寝台特急には個室が備わっています。
部屋は壁で仕切られ扉は施錠でき、パーソナルスペースは保たれ、安心して眠れます。
安心して眠れるからこそ、旅情も楽しめると思う。
人気の寝台特急は、一番高い部屋から売れていくし。

寝台特急も勝ち組と負け組に2極化が進んでいくでしょう。
メインユースなものではなくなったけど、ニッチ向けではまだまだ勝負できると思う。

雑感

Posted by 管理人