小学校の授業でポン菓子をする
先日、小学校でポン菓子をやりました。
普段は休みの日に小学校で行なわれるお祭りに呼ばれるんですが、なんと今回は、平日に小学校3年生の社会科の授業でポン菓子をすることに。
社会の授業でなぜポン菓子?
と、思うでしょ?
ある小学校のPTA会長さんから
『3年生の先生から「PTAのエライ人がやってるポン菓子のグループから、以前ポン菓子の機械を貸してもらった学校があるって聞いてんけど、知らへん?」って聞かれたんやけど、先生に紹介してもいい?』
ってメールがやって来た。
そこで、紹介してもらった先生と話をすると、小学校3年生の社会科では「昔の生活を調べる」というカリキュラムがあるそうで、そこでぜひ子どもたちにポン菓子作りを体験させてほしい、と言われ、ポン菓子を通じニッポンの米文化を後世に伝えるという任を負っている我々としては引き受ることになった次第。
3年生は3クラスあるので、1クラス一発ずつすることに。
この時間、私は先生になるんですが、作り始める前に聞いてみる。
ポン菓子知ってるひと~
は~い!(知らない子もいてる)
ポン菓子食べたことある人ひと~
は~い!(食べたことない子もいてる)
ポン菓子作ったことあるひと~
しーん(誰もいない)
ま、そらそやな。
ポン菓子は何から作るでしょう?
おこめぇ
ここでお米を1升量って見せる。
このお米がどれくらいになるか見ておいてね!
と言って、釜へ仕込む。
釜に火をかける前に圧力計を取り付けるんですが、
このメーターはなんでしょう?
と聞いてみると、たいてい
タイマー!
温度計!
中の重さをはかる!
という答えが出てきますが、一人だけ
中の力をはかる
という子どもがいて、正解にしてあげた。
お米を入れて蓋をして火にかけるとお米の中の水分が出てきますが、逃げるところがないので中の圧力がどんどん上がっていきます。
その圧力を見ると、出来上がったかどうかがわかります。
出来上がるまでだいたい15分ぐらいかかりますが、その間に大切なことをしなければいけません。
みなさん、ポン菓子はどんな味がしましたか?
甘い!
今、お米を火にかけてますが、これだけでは味がありません。
甘い味にするために、今からシロップを作ります。
へぇー!
材料は、普通のお砂糖1キロ、それとお塩と水。
塩入れるんや!
砂糖と塩と水を鍋に入れ、火にかける前に見せると
うぉ、すげー!
これを家でするとどうなるでしょう?
答えは、怒られる!
ぎゃははは!
てな感じで見せた後、火にかけて溶かします。
その間に、ポン菓子の発破をしてもらう人を決める。
まず一発で開けられる子どもはいないので、一人3回まで叩けてそれでも開かなかったら次の人に交代、というルールで、3人決めます。
すると先生が、
この間に質問がある人!
と、突然質問コーナーが始まり、子どもたちからいろんな質問が出る。
失敗したことありますか?
ポン菓子っていつからあるんですか?
と、なかなかいい質問から
普段何やってますか?
年いくつですか?
と、どうでもいいんちゃう?という質問まで、親切丁寧に答える。
そうこうしてる間に、圧が上がっていよいよメインイベント。
ハンマーを持ってさっき決めた通り各クラス3人ずつ叩きますが、1組は3人目、2組は3人でも開けられず私が手伝って、3組は2人目の女の子が発破!
ボフッ!
うわぁぁぁぁ!
生の音を聞いて、大歓声。
想像通りという子もいたけど、大半は想像以上だったようで、特に水蒸気の白い煙が出てくるとは思わなかったみたい。
これを家でするとどうなるでしょう?
と聞くと、
怒られる!
さすが、学習が早い!(笑)
シロップで味付けして、粗熱を取ったら出来上がり!
朝から雪がちらほらする中、結局午前中いっぱいまで掛かった授業でしたが、児童にも先生にも好評で、やった甲斐があったかな。
来年もよろしくと言われたけど、それはまた来年になってから相談しましょ!