短くなったJR日高本線に乗る

 乗り物@鉄道(JR)北海道_202404,JR北海道

襟裳岬から苫小牧へ向かう途中、JR日高本線の廃止された駅を見てきましたが、せっかくなので今残っている日高本線に乗ってみることに。

かつては苫小牧駅から日高山脈の西を海に沿って様似駅まで146.5 kmを結んでましたが、2015年に高波で線路が被災して運休となり、その後の台風でもさらに被害を受け、高額な復旧費用と維持費、利用客減による採算性が問題に。

結局、2021年に鵡川駅以南~様似駅までの116 kmが廃止されてしまい、現在は苫小牧駅~鵡川駅間の30.5kmだけが残りました。

夜、苫小牧駅南口へ。


北口への自由通路の途中に改札がありますが、この昭和感のあるフォントがいい。

鵡川まで750円也。

記念に入場券も買っておいた。

19:23発、鵡川行きに乗ります。

単編成のキハ40形。

運転台は国鉄仕様の緑色にワンマン用機器が備わってますが、囲まれ感がすごい。

ブレーキハンドルが外れる2ハンドル車も、どんどんなくなってきてますな。

発車10分前ですが、乗客はまばら。

国鉄仕様の青モケットのボックスシート。

国鉄時代の便所使用知らせ燈に萌える私。

今どきは使われなくなった「便所」の表記が残る。

北海道なので防寒対策の二重窓。

製造年の銘板はなくなっており、平成5年改造の銘板のみ。

19:23、10人の乗客で苫小牧駅を発車。

単編成独特の走行音が心地いい。

19:52、苫小牧駅から29分で鵡川駅に到着。

鵡川駅では私の他に3人が下車。

乗客を全て下ろし、一旦ドアを閉めて折り返しの準備。

ドアが閉まり側灯が消えてます。

ホームから構内踏切を渡り駅舎へ。

昼間にも来ましたが、夜来ると駅前は真っ暗。

特に駅前には何もないので列車に戻ります。

駅舎に近いホームではなくわざわざ線路を渡った先のホームに発着するのは、苫小牧方面にあるポイントがスプリングポイントなので、駅舎側のホームには入って来れないという。

ポイントを撤去するのも費用が掛かるからそのまま使ってるんですかね?

ホームへ行くと、なんだか終着駅感がすごい。

帰りは整理券を取って乗車。

20:03、3人の乗客で鵡川駅を発車。

うち一人は私と同じく行って帰ってくる同志。

20:32、苫小牧駅に到着。

次の日高本線は、21:31発の最終の鵡川行き。

苫小牧から1時間ちょっとで行って帰って来れるので、手軽に往復できます。

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