JR日高本線の廃止区間を見る
襟裳岬から国道336号線を北上し苫小牧へ向かっている途中、JR日高本線の様似駅へ行ってみた。
この様似駅、かつては日高本線の終端駅でしたが、2021年に鵡川駅~様似駅間116kmが廃止され、今はもう駅としては使われてません。
廃止後もJR様似駅の表示は残されており、知らない人が見たら普通に駅と思うかも。
旧駅舎の中もきれいに維持されていて、待ってたら列車が来そうな雰囲気。
壁に沿って、廃止になった様似駅~鵡川駅間全駅の手書きの駅名標がずらーっと並んでる。
たまに隣駅の左右を逆に書いてしまい、「逆」と書き加えられているところが可愛らしい。
駅舎には現役稼働中の観光案内所が併設されており、日高本線のグッズなどが売られてたので、海岸線を走る列車の写真が入った下敷きを買うことに。税込500円也。
↑線路のすぐ脇まで海の波が来てたり・・・
様似駅を発ち国道336号線を進んで行くと、所々でレールが残った線路と並行してるところも。
旧浦河駅へ立ち寄ってみると、こちらは閉鎖されていて中には入れず。
踏切があったと思しき場所は踏切が撤去され道路になり、線路が分断されている。
日高本線は海に近すぎるぐらいの場所を通っていたため、土砂崩れや路盤流出、高潮の被害などの自然災害がとても多く、復旧と被災を繰り返した歴史も。
結局は復旧費用や採算性が問題となり、復旧されないまま様似駅~鵡川駅間が廃止されたという。
2023年に隣駅にあった浜田浦駅が廃止されたため、その後隣駅になった浜厚真駅が駅名標に張り付けてある。
鵡川駅の先で道路と交差しているところが、今の日高本線の終端。
自然災害で日高本線の大部分が廃止されてしまい、今では本線と呼ぶには寂しい30.5kmの区間しか運行されていませんが、その区間も採算は取れておらず、100円稼ぐのに1000円以上の経費が掛かっているという。