日本最北端の駅、稚内から特急宗谷で旭川へ

 乗り物@鉄道(JR)JR北海道,北海道_202306

稚内空港で借りたレンタカーを稚内駅前の営業所で返却し、JR稚内駅へ。

稚内駅は、今の駅舎になったのを機に道の駅と複合施設と一体化されました。

駅前の広場には「日本最北端の線路」の碑があり・・・

先代の駅舎があった頃の場所に、当時の終端の車止めが。

現在の駅舎は先代駅舎よりも南に移設されましたが、現駅舎を突き抜けて伸びてるところに当時の面影も。

今の線路の終端には『最北端の線路』のプレートがあり、「最南端から北へ繋がる線路はここが終点です」と記されてますが、最北端の稚内駅へレールがつながっている最南端は西大山駅という意味のようで、西大山駅は日本最南端の駅ではないというツッコミを絶妙に回避してますな。

ちなみに、日本最南端の駅は沖縄にあるゆいレールの赤嶺駅

日本最北端から、南へ向かってレールが伸びる。

稚内からは17:44発、特急宗谷で旭川へ向かいます。

乗車券が稚内から旭川ではなく近文までなのは、稚内発の乗車券を記念に持って帰ろうと思い、旭川と同じ運賃で隣駅の近文まで買って旭川で途中下車するつもり。

列車の発車時刻近くになるまで改札口は閉まっており、列車が到着して降車客が改札を出て、列車の折り返し準備が出来てから改札が始まる。

田舎の有人駅だと、列車が来る直前まで改札が閉まっており待合室で待つことはよくあります。

ホームに「日本最北端の駅 北緯45度25分03秒」と記す碑がありますが、普段、北緯34度にいて南北に大きく移動することが少ない西日本の人間は、「北緯45度」と書いてあるのを見るとすごく北へ来た気がする。

ちなみに、緯度1度は約111kmです。

”生きている”線路もここで終わり。

最北端の稚内駅からレールがつながっている最南端の西大山駅までの距離(3068.4km)が書かれてますが・・・

稚内駅からレールがつながっている最も遠くにある終着駅は枕崎駅(3099.5km)。

西大山駅と枕崎駅との位置関係を見ると、最も遠い終端の枕崎駅は西大山駅より少し北にあるんですね。

ただ、つながったレールを辿ろうとしても、青函トンネルの海峡線部分は一般人は辿ることができず新幹線に乗らなくてはならないし、五稜郭-木古内間はJRの線路じゃないけど、まあ物理的につながってるのでいいんでしょう。

以前の稚内駅は貨物駅もあるほど大きな駅でしたが、今は棒線化され1面1線の駅に。

車両は4両編成のキハ261系ディーゼルカー。

先頭側面には HET261 Hokkaido Express Train のロゴ。

側面表示器はドットは粗いものの、白文字で見にくさはありません。

ヘッドマークは道北地方を模ったデザイン。

1号車の普通車は青地のシート。

2号車は赤地のシートでした。

長時間の乗車を見越してクッションは厚めでしたが、それでもお尻は痛くなります。

大型の背面テーブルもありパソコンも置きやすいのですが、いかんせん電波状況は決して良好とは言えません。

座席2列で1枚の窓ですが、札幌向きの場合は奇数列が、稚内向きは偶数列の方が前が広い。

稚内駅を発車する時はちらほら空席もありましたが、南稚内で窓側が全て埋まるほどの乗客になり、自由席の座席に荷物は置くなとアナウンスがあったりして、意外と乗車率は高め。

車窓からはただただ広い草原が広がり・・・

牧草地にはラップ巻きした牧草ロールも並んでいて、北海道っぽいなぁと思ったり。

南稚内の次に停車した豊富駅。

名前だけ聞いたらすごく格式高そうな響き。

豊富駅を過ぎると辺りは暗くなり、車窓の景色もおしまい。

車内にある案内板で「音威子府まであと25km」と次駅までの距離が表示されるところも広い北海道を感じますが、乗客の立場からすると、次駅までの距離より時間で教えてくれる方がいいんじゃないかと。

東海道新幹線の「只今時刻通りに三河安城を通過しました。あと9分で名古屋に到着します」のアナウンスみたいに。

北緯45度の稚内から259.4kmを3時間42分かけて、21:26に北緯43度の旭川へ。

4月に北海道へ来た時は羽田で稚内行きの飛行機に乗り遅れてしまい直接札幌へ行きましたが、実は乗り遅れてなかったら稚内からこの特急宗谷で札幌まで行く予定にしてました。

ただ、実際に旭川まで乗って来て、札幌までさらに1時間半ほど乗らなければならないと考えると、かなりしんどいな。

 乗り物@鉄道(JR)JR北海道,北海道_202306

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