津波の恐ろしさを伝える震災遺構『気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館』@宮城・気仙沼
東日本大震災の被災地訪問、3カ所目は宮城県の『気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館』へ。
この施設、元は宮城県気仙沼向洋高校の校舎で、津波被害を受けた校舎を震災当日のままの状態で保存、展示しています。
開館時間の10分前に着いたので少し駐車場で待ち、開館時間に合わせてエントランスへ向かったところ・・・
この日は9月24日金曜日。
前日は秋分の日でしたが、休館日は月曜日で、月曜が祝日だったら次の日が休みなはず。
↑入口の案内にもそう書いてるやん!
ところが、ホームページを見たら、祝日の翌日は休館日と書いてありました。すいませんでしたー
それを知らずにやって来た人もちらほら。
ま、中には入れませんでしたが、校舎を外から見るだけでも津波の恐ろしさは伝わってくる。
震災当日、校舎4階の床上まで津波が押し寄せ、水没した3階までの教室の窓とコンクリート製の欄干が流されました。
窓がなくなった開口部にはネットが張られていますが、中の様子を見ることができます。
海と反対側の校舎の窓からは、津波で流されたものが押し出されるように目詰まりしているのが生々しい。
校舎4階の端の壁がえぐれていますが、これは津波で流されてきた工場が衝突した跡。
学校よりも海側にあった冷凍工場が津波で流され校舎に激突したことと、震災前の校舎の写真が解説されている。
校舎裏側の渡り廊下と後ろの校舎も見学可能になっています。開館日には。
気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館で象徴的なものといえば、津波に流されてきて校舎3階の教室の中にひっくり返ったまま残された車でしょう。
これを直接見たかったんですが、休館日で中に入れなかったので、Wikipediaの写真を引用させていただきます(引用元)。
元は体育館だったらしい。
ここも、開館日には校舎の上から中の様子を見ることができます。
グランドは、今は全面きれいな芝で立派過ぎるグランドゴルフ場になっており、たくさんの人が楽しんでました。
震災当日、がれきが散らばり、津波で肉親も家も何もかも流されてしまい、漂ってくるにおいすら耐え難いものがある中、明日生きることができるかさえわからず、廃墟化した建物を目の当たりにして、よく精神的に耐えられたなぁと思う。
都会暮らしの柔な奴らは、絶望でゲロ吐いて死ぬしかないだろう。