富岡製糸場を見学 ~その2~
中に入ると、繰糸機がたてにずらーっと並んでいて、『THE 紡糸工場!』といった感じ。
今ではこの手の装置産業は中国に取って代わられましたが、日本では100年前から担ってたという。
ただ、機械は透明のフィルムに覆われているので、みなさん写真を撮るのに苦労してる。
でも、奥へ行くとラッピングされていない機械があり、さっき苦労して撮らなくても良かったやーん!みたいな。
ガイドや巻き上げ機を見ると、リング精紡機とよく似た雰囲気。
この機械は昭和41年頃から設置され、昭和62年に操業停止するまで使われていたもの。
ただ、よく見るとリング精紡機とは違い、絹の繰糸ならではの仕掛けが満載。
湿式紡糸なので、糸が流れる方向は下から上。
繭から糸口を引っ掛けて持ち上げ、何本かの糸をまとめて1本にする部分。
絹糸は生き物から採取される糸で唯一の長繊維(フィラメント)なので、繭からいきなり糸になるんですな。
あや振りされてボビンに巻き上げられるのは、他の素材とほぼ同じ。
デリケートな絹糸でも切らずに巻き取るため、テンションの掛け方をうまくしてあるんでしょう。
この繰糸工程を解説するビデオが流れてたので、勉強のために撮ってみた。
このビデオ、すごくわかりやすい!
特に、繭から糸口を見つけ出すからくりにはビックリ。
機械でよく糸口を見つけられると思う。
この建屋もトラス構造。
木造で梁をこれだけの距離を飛ばすのは珍しいかも?
機械を見学できるのはこれだけでしたが、絹の繰糸の勉強になった。
ビデオは10回ぐらい繰り返し見たし、1度建物を出たけれどまた入って見直したりして、満足満足♪