京都鉄道博物館へ行く ~その4~ 国鉄時代の特急形車両

 おでかけ@関西京都府

京都鉄道博物館へ行く その3からのつづき

プロムナードから本館に入ったところで、500系新幹線と一緒に展示されているのがクハネ581-35。

ヘッドマークは、新大阪-博多間を結んでいた寝台特急電車「月光」。

国鉄特急色の赤い部分を青くしたカラーで、前面貫通路があるのも特徴。

今のJRマークより、国鉄のJNRマークの方がカッコいいね。

展示車両だからじっくり見られる密着連結器。

方向幕は、博多  月光 新大阪 と書かれているけれど、これ、乗客目線で見ると特急列車に乗る場合 月光 の部分の情報が一番欲しい訳で、その月光がどこからどこまで走っているなんて知らなくてもいいのに、そのどうでもいい部分の情報が目立ってしまっている。

しかも、英語表記は「FOR HAKATA」「FOR SHIN-OSAKA」と書かれてあり、局どこ行きやねん!みたいな。

乗降扉は内側に開く折戸式。

電車寝台は昼行特急としての利用も想定されていたため、3段式のB寝台でありながら下段は客車A寝台のような中央に通路がある4人掛けボックスシートで、寝台として使う時は幅106cmの広々としたベッドになる。

座席の上には中段、上段の寝台が格納され、荷物棚も設置されている。

展示車両の側面窓の日よけはカーテン化されていますが、当初は2重窓の中にブラインドがあり、ハンドルを回して上げ下げをするタイプでした。

側面窓は寝台利用時に下段用の窓になり、中段、上段用には小さな採光窓がある。

中段用の採光窓の外から車内を覗くとはっきり中の様子が見えるので、何とか窓としての機能が果たせると思いますが・・・

上段用の採光窓から覗くとほとんど中が見えないので、中から外もほとんど見えないんじゃないかと思われ。

実は子どもの頃、九州の日豊本線で特急にちりんとして使われている583系に乗ったことがある。

大分から宮崎まで乗りました。

そしてもう1両、クハ489-1は雷鳥のヘッドマークを掲げている。

交直流両用の国鉄特急型電車。

長いボンネットと大きな連結器カバー、スカート部にタイフォンがあるのも特徴。

側面の方向幕は、落成当初から設置されていたという。

座席は退役当時のリクライニングシート。

プラスチック製の背面テーブルが黄色く変色しているのもよくある。

妻面側の通路から洗面台が見えますが、レバーを押すと水が一定時間出るタイプ。

運転台の後ろ側に小窓があり、そこにワイパーがあるが面白い。

本館奥には、100系新幹線。

このK54編成は、退役前の2012年に乗ったなぁ(記事)。

100系新幹線も、真正面から見た顔つきがピクトグラムになっていた。

一線を退いて山陽新幹線で余生を過ごすことになったら、普通車の座席が2×2列になるのは都落ち車両のあるある。

ディーゼル特急として活躍したキハ81-3。

エンジンが収まったボンネット形状が特徴的で、どことなくケンケンみたいな。

運転台の窓から中をのぞき込むと、スイッチが多く表示灯が少なめなところに時代を感じる。

座席は回転クロスシートで、リクライニングはしない。

背面にはテーブルと灰皿付き。

デッキには売店もある。

行先表示、号車札など全てサボ式。

ボンネットタイプの特急形電車、151系のモックアップ。

運転台に入ることができますが、普段は子どもたちでいっぱいなので、閉館前の閑散とした時に入る。

マスコンハンドルの前に速度計が付いているレイアウトが逆に新鮮。

電磁直通ブレーキ機器のひとつ、ブレーキレバーの操作を電気信号に変えるカムが見えるようになっている。

助士席側にはスイッチレバーと速度計。

運転士目線で前方を見ると、長いボンネットで手前が全然見えない。

後方を見るためのサイドミラーもあったり。

なりきり運転士もほどほどにして、運転席を出ます。

その5へつづく

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