CLS450は結構楽しい

 クルマ@レンタカー・カーシェア・代車

S560のソフトウェア更新(記事)で預けてる間、代車はCLS450。

3代目CLSは目元がキリっと細くなり、先代までの逆台形のグリルではなく、底辺が長い台形のグリルはアメ車みたいな雰囲気も。

国産車ではめっきり減ってしまったスタイル重視の4ドアハードトップ。

かつては国産車でもスタイリッシュな4ドアハードトップは多かったけど、今では輸入車の方が多くなってしまったという。

メルセデス・ベンツは「4ドアクーペ」と呼んでますが、やっぱりクーペは斜め後ろからのスタイリングが美しい。

後ろから見ると、どっしりと腰を据えたような印象。

タイヤはダンロップのSPORT MAXX、MO認証付きのランフラットタイヤ。

フロントは245/40 R19で・・・

リアは275/35R19。

ランフラットは乗り心地がイマイチと聞いてましたが、車の性質もあってか特に気にはならなかった。

ドアのガラスに窓枠がない4ドアハードトップは、ドアを開けた時のスタイルがカッコいい。

今どきのハードトップらしく、太いBピラーは残る。

ドア開閉時にはガラスが上下して密閉性を高めてはいるものの、どうしても高速ではガラスが外側へ吸い寄せられピューピューと風の音がするのは仕方ないか。

「4ドアクーペ」と言うだけに、前席は問題ないけど後席は狭く、身長176cmでも膝が前席に当たるのはもちろん、頭も天井に当たってしまうのはクーペの宿命か?

さらに私ぐらいの身長(185cm)だと、足を閉じて座ることができず、足を広げて頭も横へ曲げないと入りません。

わしゃパーフェクトヒューマンか!

サンルーフを開けた時の戸袋部分が低くなっているのも影響しているようで、一応、天井の後端部は少し高くなってはいるものの、あまり効果ないな。

センタートンネルにエアコン吹き出し口はありますが、後席のクライメントコントロールは独立していない。

エンジンは、S450などと同じM256型3L直6ツインターボ+電動スーパーチャージャー+48VのISG付きマイルドハイブリッド。

低回転ではモーターアシストと電動スーパーチャージャー、高回転ではツインターボが効いて、367ps/5,500rpm、500N・m/1,600rpmを絞り出すパワフルなエンジン。

特に最大トルクが1,600rpmから出るという、とても楽しいエンジン。

トランクは浅めで、ゴルフバッグは1個が限界か。

電動でトランクリッドが開閉し、ドアロックボタンもある。

室内は赤いレザーで結構なギラツキ感ですが、フロントシートはホールド性も良く、ランバーサポートがS560よりもよく効いてかなりいい。

インテリアは基本的にEクラスと同じ。

最近のメルセデス・ベンツは操縦系のインターフェイスが共通なので、車が違っても戸惑うことがないのはさすが。

ただ、各種設定をするソフトウエアが車種によって違うので「あの設定はどこだろ?」と探さなければなりません。

国産車ではマツダがインターフェイスを共通にしてますな。

CLSは一応Eクラスの上位ということですが、木目の質感やスイッチ類の押し感や音などもEクラスと同じなので、Sクラスの操作感に慣れてしまうと少々安っぽく感じる。

シートベンチレーターや助手席側のシートコントロール機能もあり。

フロントのデフロスターの吹き出し口がダッシュボードの中央部にしかない(赤矢印)ので、もし全面が曇ってしまったら中央部から放射状に曇りが取れて行くんでしょうか?

あと、インパネのバイザー部(白矢印)を触るとプラスチック感があるな。

S560では、アクティブブレーキアシストを「早め」に設定しても、エンジンを切る度に設定がいちいち「中」に戻ってしまう不便さがありますが、CLSではエンジンを切っても「早め」の設定のまま保持されるのは羨ましい。

サンルーフはパノラミックのように外側へ開くタイプではなく、ルーフ内側へ入るタイプ。

これが室内高が低くなる要因のひとつ。

サンルーフのブラインド前端がルーバー状になっており、完全に光を遮る形状ではないので・・・

車の方向と太陽の角度によっては日光がルーバーのすき間から室内に入り込み、運転していて眩しいという。

この代車、展示車としても使われるのか、はたまた代車に乗ってる人向けなのか、助手席のポケットにプライスボードが置いてあった。

DIRECT SELECTをSportモードにすると、ISGによってアイドリングの回転数が520rpmの低回転に制御されますが・・・

Sport+モードにするとアイドリングの回転数があがり、アクセルのレスポンスが良くなり、パワーが出て、シフトポイントは高回転まで引っ張るようになり、サスペンションは引き締まり、かなりダイナミックな走りになる。

CLS450は全長5m、車重は2トンありますが、S560から乗り換えると適度なサイズ感で特にフロントが軽く感じる。

さらにSport+モードにすると、街中で交差点を曲がるだけでも車がサッと向きを変えてスポーティーな走りを楽しめるので、芦有道路へ行ってみた。

AMGとは違いスポーツモードのESPは付いてないので、上りのタイトなヘアピンでラフにアクセルを踏み込むとトルクが抜けて前に進まないこともありましたが、基本的にコーナーリング時の4駆のトルク制御がうまいのでアクセルワークを気を付ければスッと曲がってくれる。

AMG E53は有り余るパワーをドライバーがきっちり抑えて走るような場面もあったけど、CLS450は身の丈に応じたパワー感で扱いやすい。

完全バランスの直6エンジンは滑らかな吹けの良さが最大のウリで、確かによく回るエンジンではありますが、辛口評論家をもってしても「V12並みに滑らか」と言わしめるほどS560のV8エンジンの方が滑らかに吹け上がるので、残念ながら「直6気持ちいい~!」と満喫するまではいかなかった。

まあ基準がよくないか。

となれば、BMWのシルキー6も体験してみたい。

CLS450を楽しんでからS560を引き取りに。

ソフトウエアのアップデートが終わったS560を駐車スペースから動かした瞬間、デカっ!おもっ!とサイズと重量をずっしりと感じてしまったのでした。

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Posted by 管理人