熊野三山のひとつ『熊野速玉大社』へ行く
熊野三山のひとつ、新宮市内にある『熊野速玉大社』へ。
形式だけの橋を渡って境内へ。
袖柱があり重厚感のある鳥居。
ユネスコ世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」登録を記念して作られた曼荼羅とその解説を見ると、熊野速玉大社のことが少しわかる。
他の熊野三山、熊野本宮大社や熊野那智大社とは違い、熊野速玉大社は神門まで階段がなくフラットなので、とても楽に参拝できる。
神門の扁額には「全国熊野神社 総本宮」と書かれています。
「あれ、本宮大社も総本宮って言ってなかったっけ?」と思ったんですが、どうやら熊野三山の本宮大社、那智大社、速玉大社の三社を合わせて「熊野神社の総本宮」ということなんだとか。
熊野速玉大社には14の祭神が祀られており、拝殿からは主祭神、第一殿の熊野夫須美大神と、第二殿の熊野速玉大神を拝むことができる。
第三殿の証誠殿には、本宮大社の主祭神の家津御子大神と、国常立命が祀られています。
熊野速玉大社は段差がほとんどない平地に建てられていますが、かつては熊野夫須美大神と熊野速玉大神が最初に降り立った神倉山の険しい場所に祀られていたものが、今から二千年ほど前に神倉山から現在地に遷り、元々の場所は神倉神社として「元宮」となり、対して熊野速玉大社が「新宮」と呼ばれ、この辺りの地名にもなったそうです。
てっきり熊野本宮大社に対しての「新宮」かと思ってたら、そうじゃなかったんですね。
熊野三山はあくまで対等な関係のようで。