沖縄での移動の足は赤いポルシェ 718ボクスター

 クルマ@レンタカー・カーシェア・代車ポルシェ,沖縄202303

沖縄へ行ったらレンタカーは必須ですが、今回借りたのは『ヒートスポーツレンタカー』のポルシェ718ボクスター。

真っ赤なポルシェのオープンカー。
(ヒートスポーツレンタカーの公式サイトでこの車のナンバーがそのまま写ってるので、このサイトでも目隠し加工はしてません。)

沖縄でレンタカーを借りる観光客は多いのですが、那覇空港ではレンタカーの貸し出しをしておらず、空港近くの営業所へ行く送迎専用の乗降場もある。

空港で預託荷物を受け取りレンタカー屋へ電話をすると、乗降場14番付近まで迎えに来てくれる。

大手メーカー系レンタカー屋では路線バスのような送迎バスに相乗りで営業所まで連れて行かれますが、ヒートスポーツレンタカーでは他のお客さんと相乗りになることはなく、個別に別の車で送迎してくれる。

私はハイエースで迎えに来ていただく。

初ポルシェということもあり、車に乗り込んだ後もすぐに動かさず、デバイスの機能と操作方法をざっと確認して出発。

このポルシェで森の中の道を走る時にかける曲は、これしかないでしょう!(可能でしたら音を出してください)。

みどり~の中を走り抜けてく真っ赤なポルシェ♪

青い空と青い海に赤いボディーが栄えますな。

フロントもリアも、ひと目でポルシェとわかる美しいフォルム。

ただ、幌を開けて走ってみると意外と風の巻き込みが多く、特に斜め後ろから車内にガンガン風が入ってくる。

オープンでもほとんど風の巻き込みのないロードスター(ソフトトップ)ってよく出来てるんやなぁ、と改めて思う。

幌を閉じた時はこんな感じ。

電動の幌は10秒弱で開閉、40km/hほどで走行中でも開閉できた。

幌は専用スペースに格納されますが、エンジンがミッドシップにあるのにこのスペースを捻出できるのは、さすが水平対向エンジンだな。

座高の高い私が座っても頭が出ることもなく、髪が幌に触れることもなく、全高は低いのに必要十分な室内高。

シートはホールド性抜群で、ロードスターの純正レカロよりいいかも。

スポーツカーらしい適度なタイト感の室内。

中央にタコメーターとシフトポジション、デジタルのスピードメーター、左にアナログのスピードメーター、右にカラー液晶ディスプレイの3眼メーター。

ポルシェといえば5眼メーター!というのは古いんでしょうね。

エンジンを掛けると液晶ディスプレイに「オイルサービス 今すぐ」と少々不安になるメッセージが表示されましたが、このメッセージよりも漢字のフォントが中国語なのがすごく気になる。

中国向けの中国語フォントが使えるなら、わざわざ日本でJIS漢字を使う必要はないんじゃね?という考えなのか?

液晶画面をクロノにするとストップウォッチが使えるようになり・・・

手動でラップタイムなんかも計れます。

クロノのストップウォッチに連動して、普段は時計になっているダッシュボード中央のアナログのストップウォッチも動く。

時計からストップウォッチになり、再び時計に戻る。

普段は車両モニターにしてました。

中央のディスプレイの下にオーディオ関係の物理スイッチ、シフトノブの前にエアコン関係の物理スイッチ、シフトノブの後ろにハザード、ドアロック、ダンパーやアイドルストップ、スポイラー関係のスイッチ、幌の開閉スイッチが並ぶ。

普段はスピードに応じて自動で展開するリアスポイラーですが、手動で上げることもできる。

ミッションは7速PDKですが、以前乗ったスマートのDCTのような違和感は全くなく、低速でもギクシャクせずトルコンATのように滑らか。

操作感のいいシフトノブと718の文字が誇らしげ。

グローブボックスの上にあるアルミの加飾部分を押すと・・・

カバーが開き・・・

ドリンクホルダーが出てくるという。

タイトな室内のスポーツカーはドリンクホルダーのスペースを捻出するのも苦労しそうですが、各車各様いろいろ工夫してますな。

ドイツ車あるあるのヘッドライトスイッチと、イグニッションはボタンではなくキーを差し込んでひねるタイプ。

キーをひねると言っても銀色の棒を差し込むのではなく、ポルシェの形をした電子キーをはめ込む感じ。

横から見るとパナメーラみたいなシルエット。

ドアロック/アンロックはポケットに入れておくだけでいいのですが、エンジンを掛けるにはこれをはめ込んでひねる必要があるので、やっぱりボタン一発に比べるとちょっと面倒くさい。

まるで、キーをひねってエンジンを掛けるのはスポーツカーの儀式と言わんばかり。

わかるけどね。

フロントタイヤはヨコハマのADVAN Sport V105、235/40ZR19。

リアは265/40ZR19。

サイドシルにフロントとリアのトランクオープナーがあり・・・

エンジンが埋まってるのでリアトランクは浅めですが、それでも機内持ち込みサイズのキャリーケースは余裕で入る。

左のアッパーマウントカバーにエンジンオイルのキャップ。

右側には冷却水のキャップ。

エンジンは後ろなので、フロントのボンネットにもトランクが。

これが結構深くて、意外と実用性がある。

ポルシェのLEDヘッドライトもカッコいい。

モード切替スイッチはステアリングに付いており、ノーマルモードだとアイドリングストップするし、足回りも角が取れたしっとりした感じで街乗りでも十分快適ですが、スポーツモードにすると足が引き締まるけどゴツゴツした不快な突き上げはなく、次元の高い電子制御を体感できる。

エンジンはノーマルモードでも「ボコボコ」といった低いエンジン音ですが、スポーツモードにすると音圧レベルが上がり、いかつくてカッコいい音に。

量産スポーツカーの世界標準たるポルシェだけに、走る、曲がる、止まるに関しては非の打ち所がありません。

300馬力/380Nmを発揮する2Lターボエンジンは、2000回転付近からモリモリトルクが盛り上がってきますが、他のドイツのハイパワー車のような恐怖感のある暴れるような加速ではなく、少しもっさりはするけど全く暴れない加速が気持ちいい。

コーナーリングもボディーが撚れることもなく軽快に飄々とこなし、コーナー出口でアクセルを開けてもFR車のように中に入ることもなく、もちろんアンダーもないのはMR車の楽しいところ。

それに増して、ポルシェの凄さはなんと言ってもブレーキ。

踏力型のブレーキは剛性感がべらぼうに高く、ブレーキパッドがローターに当たる感触がペダルを通じて足に伝わりコントロールしやすく、ABSを利かせても強烈に止まる。

エンジンが後ろにあるので、リアブレーキを強くしてもロックしないのかも。

短所といえば、右ハンドルはホイールハウスが干渉してペダルがすごく左に寄っており、体の正面にブレーキペダルがありません。

むしろ左足ブレーキがしやすいレベル。

ポルシェは左ハンドルの方が良さそう。

車を返却する前に満タン給油しますが、給油口は運転席の右前に。

2日間で306km走り30.82L入る。

燃費は9.9km/Lでしたが、ポルシェでリッター10kmならいい方じゃないか。

今回初めてポルシェに乗ってみて、たった2日でしたが世界標準のスポーツカーを知ることができたのはいい経験になった。

車を返却後、那覇空港まで送ってもらいましたが、今度はアルファードでした。

いろんなレンタカーがある沖縄、普段は乗れない車に乗れてとても楽しい。