禁煙タクシー
先週の東京出張の時のこと。
夕方、少し歩いただけでもズブ濡れになってしまうほどの激しい雨に見舞われました。
そこで、徒歩10分の距離ではありましたが、タクシーに乗ることに。
このとき乗ったタクシーは、個人タクシーのティアナ。
1kmもない近距離なので少々悪いかなと思いましたが、この雨の中では諦めてもらおう。
タクシーに乗ってから気が付いたんですが、このタクシーは禁煙車でした。
車内のあらゆるところに「禁煙」のシールが貼られています。
もし愛煙家だったら、ちょっと気分を害するかも。
2003年施行の「健康増進法」では、交通機関にも受動喫煙の防止をするよう定められており、昨年、東京地裁からも「タクシーの全面禁煙化が望ましい」とする司法判断も出されています。
そのせいなのか、最近は禁煙タクシーにお目にかかる機会も増えたように思う。
しかしながら、全国のタクシー会社で禁煙車を導入しているのは、全体の1%程度のおよそ2600台らしい。
それでいて禁煙タクシーに乗る機会が増えたと感じるのは、禁煙を導入しているほとんどが東京や大阪などの都市部のタクシーだからなようです。
禁煙化率が低い一番の理由は、乗客とのイザコザを警戒しているため。
不況でタクシー離れが進み、強いことが言えないのでしょう。
禁煙化まではいかないにせよ、後部ドアにスリットが入ったバイザーを付けたタクシーもよく見かけます。
バイザーの端にワイパーゴムのようなもので外の空気が入らないようにしてあり、窓を少し開ければ走行風の負圧によって、車内の空気が強制排気されるもの。
外の空気は入らないので、窓を開けていてもバタバタと風雨が車内に吹き込んでくることはありません。
これはバイザーというより、ベンチレーターといった方がいいのかも。
密閉された車内で客がタバコを吸えば、運転手も否応なしに受動喫煙してしまう。
分煙の難しい車内でタクシー会社が考えた苦肉の策のようですが、普通の車に付けても面白いんじゃないかな。