中国から修学旅行生がやってきた
先週、息子の中学校に、中国・四川省の成都から中国人初中生(中学生)が修学旅行にやってきました。
私もどんな様子なのか見たいな、と思い、PTA会長の立場を利用して学校へ行くことに。
15才の初中生約30名と先生5名のご一行。
あ、写真がぼやけてるのは、今年度から校内で撮った写真の扱いに制約が出来てしまったので。
修学旅行生は一年生のクラスに分かれ、日本の中学生と一緒に授業を受けます。
私が学校へ行くとすでに授業が始まってました。
教頭先生に案内してもらいながら授業の様子を見てると、なんだかもひとつ馴染んでない感じ。
その中で、美術の授業をしてるクラスへ行くと、かなり先生が困ってます。
「現代アートの野外彫刻のデッサンをしようとしてるけど、うまく伝わってなくて・・・」
と言うので、中国人初中生に聞いてみた。
にぃ~はぉ!
ねぇねぇ、君たち野外彫刻って知ってる?
よくわからない。
中国にはそんな彫刻ないの?
ん~石はあるけど・・・(笑)
やはり美術は文化が色濃く出るから、なかなか難しいのかも。
しゃーないんで、何でもいいから何か書いてもらうことに。
富士山知ってる?
知ってる知ってる、有名だよ!
中国の有名な山って何があるの?
恒山とか。
富士山と恒山、どっちが高い?
そんなん知らんわ、ははは!
ってな感じで、この四人組と仲良くなっちゃいました。
あ、写真がぼやけてるのは上記の通り。
彼女たちは日本人の友達を作りたいから、授業じゃなくて交流がしたいらしい。
教頭先生から授業の後に交流会をするのを聞いてたのでそのことを伝えると、えらい喜んでました。
交流会もクラスごとに分かれてやります。
どこのクラスでも中国語で自己紹介とかしようとするけど、イマイチ伝わってない様子でキョトンとしてる中国人初中生。
彼らに
何言ってるかわかった?
と聞いてみたら、みんな
少し・・・
どうやら、日本人が自己紹介をしてることはわかるけど、日本語の読みで言われてもよくわからないので漢字で教えて欲しいらしい。
そこで、
名前を書いて見せてあげて
と伝えると、なんとか自己紹介は成しえたみたい。
一応、先方のご一行に通訳がいたけどとても人数が足りるわけでもなく、知らないうちに私も通訳に。
でも、単に通訳じゃなく、一緒になって交流を楽しんだ感じ。
先生から通訳してくれと頼まれることもあったけど、そこは「先生、彼ら英語はバッチリ通じますよ!」と言って半分拒否(笑)
さすが英語の先生はすらすら話してたけど、発音は絶対中国人初中生の方がウマイ!
てか、先生のそのしゃべりで通じる?
と思うこともあったり。
中国人初中生も明るく社交的な子もいれば、おとなしい子もいて、それぞれのタイプで話す内容を変えるのがちょっと大変だったかな。
交流会のあとは掃除も一緒にやってます。
先出の仲良くなった四人組のクラスへ行くと、クラス中の生徒とメアド交換してる。
友だち探しどうだった?
と聞いたら、
バッチリバッチリ!
だって。
でも、今は掃除の時間だから掃除せなアカンよ!
と言うと、一応掃除しようとする素振りは見せつつ、やっぱりメアド交換してました。
初中生が授業や交流会をしてる間、同行の中国人の先生は、うちの校長が学校の中を案内してました。
ま、通訳はこっちに付くわな。
中国人先生が、
日本の学生はずいぶん大きいカバンを持ってるんですね。
と言うので、私は思わず
見た目は大きいけど軽いよ!
と言うてしまいました。
実際にカバンを持ってもらったら・・・
あらホント、軽い。
中国人の学生のカバンはもっと重たいよ!
だって(笑)
先生達に「日本の中学校はどうですか?」と聞いてみたら、最初は「とても大きくてきれいで、生徒達も元気でいいですね」といった社交辞令的な答えでした。
そこで、一歩踏み込んで日本の教育事情的なことを聞いてみたら、やはり向こうの人もゆとり教育のことを知ってるみたい。
ゆとり教育のことを中国語では『軽松教育』といい、学習時間が少なく教科書も薄っぺらいことなどよくご存知のようで。
成都の学校に日本人の学生もいるそうです。
なぜ彼らが日本人学校じゃなく中国の学校に通うのかを聞いてみたら、現地の日本人曰く、
『日本の学校はゆとり教育、一方、中国人は朝から晩まで勉強して厳しい教育を受けている。そのうち日本人は中国人についていけなくなる。もし中国の学校で落ちこぼれたら、日本人学校へ転校する』
ということらしい。
島国にいてるとわからないけど、先入観抜きで考えると一理あるかも。
お別れのとき、日本人も中国人もなんか名残惜しい感じ。
もうちょい時間があれば良かったのにね。
もしかすると、なんだかんだで私が一番楽しんだのかも(笑)
ちゃっかりおみやげももらっちゃったし!
中国らしいパンダのキーホルダー。
キーホルダーの台紙に『Fashion Jewelry』と書いてある。
このキーホルダーでJewelryと言わしめてしまうところも中国らしい。
中国出張がきっかけで中国語を勉強しはじめた訳ですが、日本でも十分中国語を使う機会はあるなぁ