閉館前の梅小路蒸気機関車館へ行く

 おでかけ@関西京都府

蒸気機関車が動態保存されている梅小路蒸気機関車館。

大阪・弁天町にあった交通科学博物館が閉館し、この梅小路に新たに京都鉄道博物館としてオープンするため、梅小路蒸気機関車館は8月末で閉館することに。

そこで、蒸気機関車を見るために、閉館前に行ってみた。


梅小路蒸気機関車館の建物は、旧二条駅舎が使われている。

入口の前には、閉館までの日数がカウントダウン。

訪れたのは6月末なので、あと63日。

梅小路蒸気機関車館のシンボル、扇形車庫と転車台。


京都交通博物館にリニューアルされた後も、残されるのか気になるところ。

C51で採用された1750mmの動輪サイズは国鉄標準型となり、C62まで踏襲されていく。

4-6-2のパシフィック型は速そうでカッコいい。

実際、特急つばめやお召列車も牽引したらしい。

国産初の3シリンダーを持つC53。

3シリンダー車は維持管理の面では不評だったとか。

SL北びわこ号として現役で活躍中のC56 160。

C58は全国各地で活躍し車両数も多かったせいか、テンダー式の蒸気機関車といえばC58の形を連想する。

お召し列車仕様で、正面には菊の御紋と・・・

煙除けの鳳凰が誇らしい。

貨物用のD52の大型ボイラーを転用したため、旅客用としては超大型になったC62もカッコいい。

きかんしゃトーマスでいえば、ゴードンだな。

製造数が多く有名になったD51の陰に隠れてあまり目立たない印象のD50ですが、D51の短所を補う面もあって個人的にはこちらも名機だと思う。

日本の蒸気機関車で最大級の出力をもつD52。

ボイラー周りの重厚感に力強さを感じる。

これらの機関車が扇形車庫に入っており、外から見るのはもちろん・・・

車庫の中の通路から見るのもカッコいい、

普段はなかなか見られない上からの様子も見ることができる。

蒸気機関車の運転台は今見るとむしろ新鮮。

最高時速100kmのC51の速度計は120kmまで刻まれている。

配管といい圧力計といい、メカオタクな私はずっと見ていても飽きませんが・・・

でもやっぱり一番好きなのは、往復スライダークランク機構だな。

車庫の外に何やら白いカバーが掛けられた物があったんですが・・・

なんとカバーの下から動輪が見える!

蒸気機関車が分解されてる様子ですが、どの機関車なんだろう?

C型の4-3-4配置で、動輪がスポークじゃないやつって何?

ボイラーや火室も撤去され・・・

運転台もなく、ほぼ台車とフレームだけ。

こういう機関車の姿が見られるのも珍しい。

構内の線路を使って、動態保存されている蒸気機関車がけん引する客車に乗れる「SLスチーム号」。

けん引する機関車は日によって変わりますが、この日はC62 2が担当。

煙除けの燕のエンブレムがカッコいい。

やっぱり”生きてる”蒸気機関車を間近で見ると、においといい威圧感といい、迫力を感じる。

C62の右側のクランクが上死点で止まっているのと見て、私が小学5年生のころSLやまぐち号に乗りに行った時に「クランクが死点で止まってしまったらどうやって動くんやろ?」と疑問に思い機関士さんに質問したことがあったんですが、クランクを左右で90度ずらしていることを優しく教えてくれたのを思い出す。

壁のないトロッコ風客車は、大阪花博で使われてたものなんだとか。

片道500mほどの線路を、ゆっくり往復する。

迫力ある機関車の様子を動画で撮ってみた。

南側の線路には、京都交通博物館で展示されると思しき車両が留置されている。

9600形蒸気機関車と103系が並んでいると、103系のオレンジが鮮やか。

オハ46 13客車やEF65電気機関車も。

特にブルートレインに憧れた私は、EF65の絵もよく描いたな。

こじんまりして人も多くなく、それでいて何度行っても面白い梅小路蒸気機関車館が閉館するのは寂しいところ。

京都交通博物館としてリニューアルオープンするのを待ちわびよう。

 おでかけ@関西京都府

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