京都鉄道博物館へ行く ~その9~ マルス端末に萌える
本館の展示品で個人的に一番萌えたのは、国鉄時代に開発された指定席予約システムのマルス。
特にこのマルスM型発券機は、子どもの頃、大阪駅のみどりの窓口でかぶりついて見てました。
ブラウン管のディスプレイに表示される文字も独特のフォントでかなり萌えた。
このマルス端末の最大の魅力は、駅名や列車名が書かれた金属板、通称「パタパタ」でしょう。
全国の主要駅を中心に駅名が書かれた金属板をめくり、ピンを挿して駅を指定するという方法を考え出したのには尊敬に値する。
「パタパタ」と呼ばれているものの、金属板なので実際は「バンバン!」というてましたが。
もちろん、職人の域に達している係員の操作スピードもすごかった。
ボタンを押すスピードは目がついて行かないほど。
このマルス端末、もし買えるのなら買いたい。
もう1台、マルス105。
マルスM型より1世代古いタイプで、まだディスプレイはない。
キーボードで入力した日付や列車番号は、ニキシー管で表示されていた。
操作ボタンも押し込むタイプで、右端のリセットボタンを押して初期状態に。
発信ボタンを押して送受信ランプがピカピカ点滅し、希望通りに取れたら「YES」の緑ランプが、ダメだったら「NO」の赤ランプが点灯。
送受信ランプがピカピカしている間、少し緊張感もあったっけ。
さらに1世代古いマルス104も展示されていましたが、さすがにこれは現役で見たことがない。
駅名を入力する金属板をめくる「バンバン」という音の中、通信中のピカピカ光るランプや係員の職人的ボタン操作の様子を一日中カウンタ越しに見ていたんですが、当時はまだゆったりしていたおかげもあり追い出されることなくずっと見させてくれていた。
今じゃ考えられないかも。