島根県のローカル私鉄、一畑電車に乗って出雲大社へ
島根県へ行った折、せっかくなので出雲大社へお参りすることに。
そして一緒に鉄分も補給しようと、島根県を走るローカル私鉄、一畑電車に乗る。
JR出雲市駅から高架沿いに2分ほど歩くと、一畑電車の電鉄出雲市駅へ。
駅舎へ入り、まずは出雲大社前駅までの切符を買う。
地方ローカル線にありがちな発車時刻前にならないと改札しないので、しばらく待合室で待つ。
改札は駅員による手切りで、切符に鋏の形が入るのがすごく懐かしい!
電鉄出雲市から出雲大社前まで490円也。
ホームへ上がると、松江しんじ湖温泉行きの2両編成5000系電車が入線中。
ホームは1面2線の島式ホームで、有効長2両の1番線と3両の2番線。
1人用のクロスシートは転換式、2人用は小田急3100形(NSE)から廃車流用された回転式クロスシート。
運転台はワンマン改造され、連結部の防犯カメラ用のモニターはブラウン管。
2ハンドルで低い位置にある計器類は、懐かしい雰囲気。
車内で発車を待っていると、ピンクの車体の「ご縁電車しまねっこ号Ⅱ」にラッピングされた1000系が1番線にやって来る。
元東急1000系の中間車を先頭車に改造した車両。
しばらく高架を走ったあとは、長閑な風景が広がる。
架線を支えている支柱の鉄骨がなんだかすごく細いような。
一畑電車で一番新しい7000系は、JR四国の7000系をベースにした車両ですが、灯火類がJR西日本の225系と同じ形状。
JR四国7000系は片側3扉ですが、この一畑電車7000系は両端部の2扉なので、中央の扉はハメ殺しになっていて行先表示器がある。
車内はロングシートとボックスシートが千鳥状に配置されている。
車両中央部のドアが埋められている箇所には、ご当地ゆるキャラのしまねっこが鎮座。
9:40、出雲大社前駅に到着。
1面2線のホームに、出雲大社への参拝客がドバーっと吐き出されていく。
ホームの向かいには引退したデハニ52が保存されていて、車内にも入ることもできる。
改札は木製の柵で区切られていて、出雲大社へ向かうんだという雰囲気が出てる。
ただ、駅舎自体は高いアーチ型の天井にはステンドグラス風の窓もある西洋建築で、この場所にしてはちょっと異質かも。
でも、外観は街並みに溶け込むような色合いになっていて、浮いた感じはない。
この駅舎、国の登録有形文化財と経産省の近代化産業遺産に認定されています。
実は一畑電車に乗ってる間にスマホのバッテリーが減ってしまい、駅の売店で充電器が売ってないかと探したんですが、売ってるのは専ら一畑電車グッズやお土産用のお菓子ばかりで、そんな気の利いたものは売ってなかった。
仕方がないので、出雲大社とは逆方向にあるコンビニまで、暑い中戻ります。