トヨタレンタカーでGRヤリスを借りてみたら・・・すんげーイイ!
トヨタレンタカーでトヨタのコンパクトカー、ヤリスを借りてみました。
ヤリスと言っても、トヨタが世界ラリーで戦うために作ったGRヤリス。
GRヤリスはラリーベース車になるゴリゴリの4WDターボ、6MTの”RZ”と、ノンターボ、FF、CVTの廉価版グレードの”RS”があり、レンタカーはもちろん廉価版の方。
クソみたいな廉価版を出して「こんなに安い値段から買えますよ~」と言うのはトヨタの得意技で、この廉価版GRヤリスもハチロクと思ったらハチゴーだったみたいに残念な感じかも・・・
と思いきや、この廉価版ヤリス・・・
これはこれですごくいい!
すごく楽しい!
良すぎるぐらいイイ!
買いたいぐらいイイ!
見た目こそ普通のヤリスっぽいのですが、GRヤリスは専用設計の3ドアボディーで、全長も55mm長い。
しかも、軽量化のため屋根はカーボン製!
廉価版ならカーボン柄のフィルムを貼りそうですが、レンタカーでもちゃんとカーボン。
空力を考慮した大型バンパーと、太いタイヤを収めるために大きく張り出したフェンダーがカッコいい。
ただ、このグレードはフォグランプの上のダクトは塞がってます。
後ろから見ると、凸 の字みたいにヒザから下がものすごく太くて・・・
タイヤはダンロップSP SPORT MAXX 050、225/40R18インチ。
ホイールはENKEIの8J。
ヤリスに225の8J履いてるって、スゴ!
リアはダブルウィッシュボーン式ですが、アームが丈夫そう。
このグレードはFFなので、ドライブシャフトは通ってません。
”RS"は5ドアのヤリスと同じ1.5Lの3気筒エンジンで、120PS/145Nmのスペックは物足りないように見えますが、乗ってみるとこれがなかなか楽しいのです。
廉価グレードなのにヘッドアップディスプレイも付いていて、スポーツ走行時になかなか便利。
さらに、オートホールドと電動パーキングブレーキ。
WRCホモロゲモデルのワッペンもいい!
ヤリスのドアノブとウインドウスイッチの立体的な造形がカッコいい。
空力を優先したためかルーフが低く、バックミラーの死角が多め。
リアシートへアクセスするためにフロントシートを倒しても、足元の開口部が狭めで入りにくかったり。
リアシートは2人がけで、真ん中に大穴が開いてるという。
リアにかけてルーフが下がってるので、座高が高い私は首を曲げても天井につっかえてしまう。
しかも、足すら入らないほどの狭さで、リアに座ることはほとんど絶望的。
走ってみると、まずはボディー剛性の高さに驚かされる。
廉価版といえどもハイパフォーマンスモデルと同じく溶接や接着剤を増やしてボディー剛性が高く、サスは硬いけどしんどくない程度にしなやか、それでいてほとんどロールを感じすにオンザレールで曲がっていく。
確かにエンジンは普通のヤリスと同じなので遅いのですが、とにかく曲がりがすごく楽しい。
ハンドルを切ったらすぐに切った分だけ曲がるので、普通の車の感覚でハンドルを切るとタイミングが早すぎて内側に曲がりすぎてしまうほど。
いかに普通の車は反応が遅いか、必要以上にハンドルを切らないと曲がらないかが如実にわかる。
なので、街中で交差点を曲がるだけでも楽しいし、インターチェンジも楽しいし、山道でも制限速度を保ったままコーナーに進入して曲がりを楽しむことができるし、林道を走ると特に楽しい。
トヨタのモリゾウ社長が「トヨタ製のスポーツカーを作りたい」と言ってできたGRヤリスですが、確かに86はスバル製だし、スープラはBMW製だし、純トヨタ製スポーツカーはGRヤリスだけ。
しかもこの廉価版なら、オートマ限定でも乗れますよ。
機会があれば、4WDターボの6MTモデルにも乗ってみたい。