日本で二番目に短い鉄道 紀州鉄道 ~その3~
日本で二番目に短い鉄道 紀州鉄道 その2からのつづき
紀州鉄道の終端、西御坊駅。
今でこそ『西御坊驛』の看板が駅舎入口に掲げられてますが・・・
2012年に来訪した時には、そこに駅があることを示す表示はなかった。
駅舎を再塗装した際に、木製の看板が付いたそうで。
踏切からだと、車両の正面から見ることができる。
以前、ホームにあった簡易トイレは線路脇に移設。
今では西御坊駅が終端ですが・・・
線路はまだ続いており、日高港まで通じていた頃の名残り。
ただ、川を渡る橋は撤去されている。
レールの断面がかなり朽ちているところに哀愁を感じたり。
日中は30分以上アイドリングしたまま停車しているのですが、駅に隣接している民家から苦情は出ないんでしょうかね。
駅舎の外は塗装されましたが、中は天井がかなり傷んだまま。
待合室の壁には、昔の紀州鉄道の写真が展示されている。
芝山鉄道が開業するまでは日本で一番短い路線でした。
西御坊駅を離れ、学門駅へ行ってみる。
1線1面の無人駅でホーム幅も狭め。
1日の平均乗車人員が10人にも満たない駅ですが、自販機がある。
時刻表を見ると全日ダイヤで、御坊駅でJRの列車に接続。
掲示板はちゃんと手入れされている様子。
踏切が鳴ると遮断機が下りますが・・・
遮断棒が長くてしなるせいか、遮断棒が下りる時に道路に当たり「ペシッ!」と音がしたり。
1両でも近くで見ると迫力がある。
次に、紀州鉄道唯一の有人駅、紀伊御坊駅へ。
駅舎の中は、紀州鉄道の前身、御坊臨港鉄道が設立されて90周年のデコレーションや、待合スペースにはソファーもあったり、さすが有人駅の温かみがある。
昔の写真も飾られていたり。
グッズも販売されています。
せっかくなので、記念入場券とクリアファイルを買う。
御坊~西御坊間の硬券の往復乗車券。
買う時に「この切符で往復した後は回収されるんですか?」と聞いたら「はい」と言われてしまい、まさか記念乗車券を回収するのか?!と驚きつつ持って帰る用と合わせて2枚買ったところ、結局、回収はされなかったという。
ま、いいんだけどね。。。
学門駅の入場券もここで売ってます。
紀州鉄道90周年の記念硬券セット。
2枚組のクリアファイル、1枚はSR301が描かれていて・・・
もう1枚は紀州鉄道のキャラクター、紀道りんこ(のりみちりんこ)。
たぶん、紀州鉄道と前身の御坊臨港鉄道から取ったんだと思いますが、初見でクリアファイルのローマ字名から漢字変換するのはできなかった。。。
「りんこ?」みたいな。
この2枚入りのクリアファイル、SR205の左右半身ずつの写真がプリントされていて・・・。
うまく合わせると、ほら完成!
中年オヤジゆえ、思わずキカイダーを想像してしまったり(仮面ライダーWはその後に思い出す)。
紀州鉄道は100円の営業収入を得るのに350円以上の営業経費が掛かるという赤字ローカル線ですが、紀州鉄道自体は不動産業が主力で、鉄道部門は「鉄道を持っている会社」という事実を得ることが目的らしく、今のところ赤字でも廃止の話は出ていないようです。