装備が充実しすぎていてビックリなフレアワゴン
13年乗ったライフから乗り換えたフレアワゴン。
最近のクルマはこぞってハイテク装備が付いて値段が高くなってますが、軽でもしかり。
13年ぶりに買い替えた軽の新車を見ると、思わず「今時の軽ってすごいな!」と言うてしまう。
ベルトラインが高いので、真横から見るシルエットが鳥山明が描いたシトロエンHトラックっぽいなぁと思ったり。(全然違うと思った方、ごもっともです)
リアから見るとスーパーハイトワゴンのひょろ長さが目立つけど、ルーフの白とボディーのオフブルーが似合う。
現行型はツートンでもホイールキャップがシルバーのままなので、先代の純正白ホイールキャップを取り寄せて取り付け。
純正の証、中央のマークがさりげなさを出す。
某メーカーでは純正オプションのツートンでもフィルムでごまかしている車もありますが、OEM元のスズキはちゃんと塗装しています。
スライドドアは、左右ともドアノブのボタンを押せば開閉するポチガータイプで使いやすい。
こんな車高のクルマはそもそも物理的にコーナーリングが苦手ですが、そこは割り切ったのかホールド性はほぼゼロなフロントシート。
これじゃスピードが速いとコーナーリングで体が持っていかれるから、自然とスピード落とすんじゃないかと。
この手のクルマは使い勝手がウリですが、助手席の座面をパカっと開ければ収納スペースが出てくる。
ここに買い物袋を置けばブレーキングで中身が出てしまうこともないし、スニーカーを入れておけば、ヒールを履いてても履き替えて運転できるという。
しかも、このボックスは丸ごと外せる。
このまま買い物かごのように家に持って上がることもできるし、靴を入れて汚れても洗えます。
ダッシュボード以外は、すべてベージュの内装。
純正オプションの360度モニターとナビを付けましたが、これに初めて見る機能が!
エンジンを掛けるとナビが立ち上がりますが、メーカーのロゴが出てナビが読み込まれるまでの間に、まるで実際にカメラが回ってるかのように車の周囲がぐるっと1周映し出され、死角まで全て見えるという機能にビックリ!
全周囲モニターが付いた車は他にもあれど、こうしてぐるっと回る映像が映し出されるのは初めて見た。
さらに、自車を少し遠くから俯瞰でぐるっと1周する映像も。
助手席前のアッパーボックスは、スーツケースをあしらったデザイン。
アッパーボックスは微妙に後傾していますが、ロックを外して半開きにするとちょうど水平になり、ちょっと物を置くのに便利。
スズキへスペーシアを見に行ったときに応対してくれたセールスのお姉さんは、ここを水平にしてハンバーガーを食べてるらしい。
ちなみに、アッパーボックス周りにはドリンクホルダーと、箱ティッシュを入れるのにジャストサイズな引き出しも。
USB端子が3つ付いており、そのうちひとつはナビとつながっている。
シガソケットにもUSBアダプターを付ければ、充電しまくれますな。
ステアリングコラム下には、各種ハイテク装備のスイッチ類と小物入れ。
ペダル位置は変に左に寄っておらず、違和感はない。
ようやく日本でもヘッドライトの自動点灯が義務化され、スイッチにOFFポジションがなくなった。
さらに、フルカラーのヘッドアップディスプレイまで!軽なのに。
メーターにはタコメーターはないけれど、ヘッドアップディスプレイにはタコメーターが表示されており、エンジン回転数はドライバー以外には見えません。
エンジン始動後のヘッドアップディスプレイのオープニング画面。
全車速追従ACCも装備されており、これを作動させるとヘッドアップディスプレイにもセット速度と車間を表示。
ナビで目的地を設定すると曲がる方向と距離も表示されるらしい。試してないけど。
後席は、前後スライドさせるレバーが前側に付いているのが使いやすい。
軽は4人乗りなので、車幅が狭いとはいえ5人乗りの普通車より後席はゆったりしてる。
サンシェードが内蔵されていて、ばったり顔を合わせたくない人がいてもこれで安心。
前席と後席との間の天井には、薄型のサーキュレーターが付いていて・・・
前席側の空気を吸って後席に吹き出すことで、広い室内の温度ムラを少なくするという。
特に、ハイトワゴンは夏場後席が暑いらしく、前席の冷えた空気を後席へ送ることで後席も涼しいんだとか。
後席を一番後ろまでスライドさせると、さすがにラゲッジは狭くなる。
ただ、ラゲッジ側からでも後席をスライドさせることができるのが便利。
さらに、ラゲッジ手前のモールに切り欠きがあり、自転車を積むときにここにタイヤを引っかければ積み込みしやすいんだとか。
自転車で習い事に行った子どもをママが迎えに行ったりするもんね。
てか、軽なのに27インチのママチャリが積めることにもビックリ。
3気筒NAエンジン+マイルドハイブリッド。
エンジンの上にエアクリーナーなどの吸気系のパーツがあり、プラグ替えるのめんどくさそう。
フレアワゴンはスペーシアのOEM車なので、プレートはスズキ製。
マイチェンで、従来のデュアルセンサーからスバルのアイサイトのようなデュアルカメラ式に替わり、全車速追従ACCに。
ハイビームはハロゲンですが、デュアルカメラのおかげかオートハイビームの精度がかなりいい。
走りの方は、660ccのNAエンジンだけどモーターアシストのおかげでもたつき感は少なく、上り坂でもエンジンが唸ることなくすいすい上がり、ステアリングのPWRボタンを押すとさらに力強い加速に。
足回りはフラフラはしないものの、N-BOXほどしっかりはしておらず、まあ街乗りする分には必要十分って感じ。
さすがに高速ではちょっとツラく、タイヤが14インチなのもあって段差を超えるときのショックが大きめ。
追い越し車線を飛ばすN-BOXはよく見かけるけど、この車ではできないな。
今、日本一売れてるN-BOXと同じカテゴリーだけに、とにかく室内が広く、ユーティリティ最優先で作られたのが如実にわかる。
運転支援システムも普通車と遜色なく、改めて今時の軽はすごい!と思った。