民営化より必要なのは競争相手
郵政民営化で注目の選挙は、自民党の大勝で終わりました。
これで郵政民営化はほぼ間違いありませんが、「官」の改革には、単なる民営化ではなく競争相手が必要です。
民営化してもサービスはよくならないということは、東京駅で体験できます。
東京駅には、八重洲口と丸の内口にみどりの窓口があります。
八重洲側では、JR東日本の他にJR東海の窓口もあって、どこの窓口も数がたくさんあって係員も多数配置されており、券売機のところには時刻表を片手に案内係も立っています。
ところが、反対側の丸の内側に行くと一変します。
丸の内側にはJR東日本の窓口しかありません。
係りの人は1人か2人。
順番待ちの先頭でも、ヘタすりゃ10分くらい待たされる。
競争相手がいないと、こうまで違うのかと呆れてしまいます。
携帯電話でもしかり。
競争相手がいるから、NTTドコモも料金を下げる。
ADSLも、ヤフーBBの参入がきっかけでNTTの料金が下がった。
競争相手がいるからこそ、サービスは向上し料金も下がる。
これ、あたりまえの市場原理。
選択肢のない独占状態であれば、そんなことをする必要はありません。
単に民営化をするだけでは、役人の天下り先になるだけでしょう。
必要なのは「競争」です。