デジカメ監視員に要注意

雑感

ニュースでも大々的に取り上げられているように、この6月から駐車違反取り締まりが強化され、取り締まりの民間委託も始まりました。

従来は、放置駐車を確認するとタイヤに印をして、しばらく経った後で取り締まりをしてましたが、今度からは放置駐車を確認すると、すぐに取り締まりが行なわれます。

これだけならわざわざ民間へ委託しなくても、従来どおり警察官が取り締まればいい話。
「官から民」が進んでいる世の中とはいえ、なぜ駐車違反の取り締まりが民間委託されるのでしょうか?

駐車違反の取り締まり件数は1991年をピークに減少していますが、違法駐車そのものは減っていません。
違法駐車の通報件数は、増加の一途をたどっています。
結局、取り締まりが追いついていないんですね。

そこで、悪質な犯罪に警察官を充当するために、手薄になる違法駐車の取り締まりに民間の手を借りよう、というのは表向き。

実はここで裏事情もあります。

30年以上前に、左翼・過激派対策として大量採用された世代が、今後定年を迎えます。
民間では、「2007年問題」として取り上げられ、団塊世代の技術やノウハウをどう後世に引き継ぐかで頭を悩ませていますが、こと警察に関してはそうではありません。

容易に想像できることですが、駐車監視員は単なる警察OBの受け皿です。

違法駐車取り締まり業務を請け負う大半が警備業。
業者選定は入札ですが、単純に価格だけでは決まらず、”都道府県警が総合的に判断”します。

駐車監視員の資格を得るには2日間の講習が必要ですが、取り締まりの実務経験がある警察官は講習が免除されます。
警察OBを雇えば、講習に必要な受講料(約2万円)を負担せずに済むばかりか、入札に有利に働くことは否めません。

では、もし取り締まりを受けてしまったら、どうすればいいのでしょう。

1.速やかに警察に出頭する
2.放置違反金の請求を待つ

答えは

素直に出頭した場合、反則金を納め、違反点数も付けられます。
ところが運転者として出頭せず、車の使用者として放置違反金を支払えば、違反点数は付きません。
ゴールド免許はゴールドのまま。

この放置違反金は、反則金と同額です。
放置違反金の納付命令を半年で3回受けた場合には、20日の使用制限命令が出されますが、免許は無傷なので他の車は運転可能。
違反点数が付けられないで済む分、放置違反金を納めた方がおトクって訳。

まじめに出頭した方がバカを見る、理不尽なことになっています。

では、放置違反金を反則金よりも高くしたらどうでしょう?

これでも実質、点数を金で買うようなものなので、結果は同じでしょう。

この点数にどれくらいのお金を積むかは個々の事情によって変わるでしょうが、免停時に受ける講習代ぐらいがおおよその目安になるのかな。

特に、免停になれば仕事が出来ない職業をしていれば、点数に対する対価は高くなる。今は違反点数を、”たまたま”0円で買えるというだけ。

これからは目の前で取り締まりを受けてもしらんぷりをして、請求書を待った方がいい。

雑感

Posted by 管理人