東京モーターショー2019
今年も行ってきました、東京モーターショー。
羽田空港からのリムジンバスを降り、バスターミナルから↓この写真の2Fエントランスへは上がらずにそのまま地上を進んでいくと、手荷物検査と入口ゲートがある。
入口でオンラインチケットのバーコードを読み込むと、手に再入場用のリストバンドが巻かれます。
このリストバンド、一度締めると緩めることができないので、ちょっとスカスカだなぁと思っても締めない方がいい。
リストバンドもハサミでないと切れないので、会場を後にしても外すことができず、このまま飛行機に乗ることになったという。
今回も未来の自動車を見に行くというよりは、次の車選びのためディーラーを回って下見をする感じで、見たい車を狙って行く。
奇しくも我が家にある2台、メルセデス・ベンツとマツダが隣同士。
この前ハッチバックに試乗しましたが、セダンの展示車のトランクを見てみると、まあまあ広くて斜めにすればゴルフバッグ2個は入りそう。
ちなみに、S560のトランクもゴルフバッグ2個を×字に重ねてやっと積める。
座面とシートバックはもちろん、第三腰椎を固定するためのランバーサポートが調整できる電動シート。
デビューしたてのSUV、CX-30のLEDウインカーは、パッ!と点いてじわ~っと消える点滅の仕方がカッコいい。
このウインカーはマツダが取り入れている魂動デザインの一種で、心臓の鼓動を表現しているんだとか。
リア側はこんな感じ。
最近見るようになった流れるウインカーは下品極まりないですが(個人の感想です)、LEDでパッと点いてじわ~っと消えるのは誰も思いつかなかったみたい。
この鼓動ウインカーは前回の東京モーターショーで出品されていたMAZDA VISION COUPEで採用されていましたが、これがいよいよ市販されることに。
流れるウインカーの是非ですが、単に見た目にダサいとか下品とかではなく、安全性に劣ると思う。
周囲へ合図をする時に一番重要な作動初期の点灯面積が最も小さく、点灯時間中に面積が最大になる時間も短いので、同じ面積を全点灯させる場合に比べ視認性に劣るのは明らか。
内側から外側へウインカーを流すことで方向がわかりやすいなどと謎なメリットを挙げる人もいますが、ウインカーは進む側のみ点灯させて方向を表すので、動的に点灯面積を変える理由がない。
決して、左側のウインカーを右に流して右折の合図にはしないのです。
ブレーキランプがLED化され始めた時、消費電力の他に応答性がいいという理由が大きなメリットとして取り上げられましたが、それならなぜウインカーも応答性の良さを利用せず、むしろ悪くなるようなことをするんでしょう。
まあ、方向を変える時にウインカーを流すことは理解したとしても、なぜハザードまで流すのかが大いに謎。
流れるハザードはかなりカッコ悪いだろう。
ま、それはさておきモーターショーへ。
マツダのSUV型電気自動車、MX-30が展示されていましたが、デザインを売りにしているのにこのデザインはイマイチだな。
メルセデスのブースへ行くと、7月のAMGパフォーマンスツアーで見たかったけど見られなかったAMG GT 4ドアが展示してあったので中をのぞく。
インパネ周りはEクラスっぽいけれどアナログ時計はなく、センターコンソールはAMG仕様のシフトレバー付き。
気になる後席は、CLSより足元も頭上空間も広めで、私が前席でポジションを合わせた真後ろに私が座っても、一応、実用に使えるレベル。
ラゲッジルームは浅めですが開口部が広く奥行きもあるので、ゴルフバッグ2個は入りそう。
ただ、テールゲートの開口部はテールレンズより上にあるので、重たい荷物の出し入れはしんどそう。
S560の特別仕様車、ショーファーリミテッドが展示されていましたが、マイバッハ風なディッシュタイプのホイールを履くと・・・
なんだかプアマンズマイバッハみたいに見えてしまわないかと心配に。
ま、どちらにせよショーファードリブンな外観になるので、関係ないか。
スカイラインがあったので気になるトランクを見てみると・・・ せまっ!
ハイブリッドだから狭いのかどうかはわかりませんが、これ、ゴルフバッグ1個入るか、へたすりゃ入らないかも。
レクサスでは、LS500があったので座ってみようと思いドアを開けると、なんじゃこのギトギトしたパネルは!
クーペっぽいフォルムなせいか、やっぱり室内の頭上空間が狭く、座高が高い私は天井に髪の毛が付いてしまう。
やっぱりレクサスLSは無理やな。
さすがトランクは広く、ゴルフバッグ2個+ボストンバッグは余裕そう。
オープンカーに乗ってるとやっぱりオープンカーが気になってしまいますが、LCコンバーチブルクーペを見ると、一応シートが4人分付いているもののリアシートがフロントのバックレストに完全にくっついていて、足を入れるスペースがない。
後席は荷物置きだな。
コンセプトモデルのLF-30はかなり未来的なデザインですが、後ろから見るとなんだかカメムシっぽく見えたり。
ホンダは、新型FITをお披露目。
コンパクトなのに今流行りの6ライトウインドウかと思いきや、Aピラーにも大きな三角窓が付いて、8ライトウインドウなのがすごい。
ボンネットは、対歩行者の衝突安全性を考えたんだろうなぁと思うデザイン。
ただリアでひとつ気になったのは、テールレンズとテールゲートの切り方(青丸部)。
テールゲートを開けると、テールゲートとリアレンズに尖ったところが出てきて、ここに服を引っ掛けたり怪我したり壊したりはしないかと心配に。
実際に使ってみないとわかりませんが、ヘタすりゃデザイン上の欠陥になりはしないか?
ホンダと言えば、やはり歴代F1マシンも魅力的。
ホンダがF1で初優勝したRA272はもちろん・・・
初チャンピオンを獲ったセナのマシン。
POWERED by HONDAのマークがカッコよく、当時、使っていた下敷きにプラモのデカールを貼ってたなぁ。
モーターショーには、オフセット衝突試験をした後の車も展示されています。
これはインサイト。
当然、前はぐちゃぐちゃになってますが、人が乗る室内はもちろん、運転席のドアも全く変形しておらず、普通にドアが開けられる。
YouTubeにも衝突試験の映像がたくさん上がっていて、高評価の車だけでなく低評価の車もあるので、車を買う時の参考にもなります。
有明エリアを後にして、青海エリアへ徒歩で向かう通路はOPEN ROADとなっていて、ここにもいろんな車が展示されています。
2015年にマツダが出品したRX VISIONをRX-8で再現したみたいでカッチョエエ!
フロントとリアはRX VISIONっぽくなってますが、サイドにはRX-8の特徴の観音開きのリアドアも。
2km弱ほどの距離をとぼとぼ歩いて、東京ビッグサイト青海展示棟へ。
ここで再び手荷物検査を受け、リストバンドを見せて入場。
青海会場では、トヨタ、スバル、ダイハツと、大型車などを展示。
毎度気になるバスですが、ISUZU路線バスのエルガにERGA DUOが登場。
DUOはその名の通り、連接バス。
運転手不足のご時世、1人で2台分の乗客を運べるという。
エンジンは一番後ろに搭載されています。
東京の自動車販売と修理をしている高山自動車から、少量生産のオープンカー301Sが参考出品されていた。
まだまだ解決しなければならない問題があるそうですが、市販化を目指して鋭意開発中。
製作途中のヌードボディが展示されていましたが、ベース車はトヨタ86ということで・・・
キャビンはなんとロードスター。
プラモデルのようにありえない組み合わせの楽しいスポーツカーを目指しているそうで、値段は約600万円だとか。
市販化されたら面白そうですね。
今や日本で一番売れてる車は軽自動車ですが、今回、売れ筋の軽ハイトワゴンのペダルを比べてみた。
右ハンドル車はアクセルペダルがタイヤハウスに干渉してしまうという物理的な制約がありますが、特にスペースが限られている軽自動車では、どうしてもタイヤハウスの出っ張りでアクセルペダルが中央に寄ってしまいます。
そんな軽の中で一番自然にアクセルペダルを踏めたのは、スズキ・スペーシア。
スペーシアはキャビン全体が少し後方に寄っているのか、タイヤハウスの出っ張りが少なく足元が広め。
次がホンダ・N BOX。
タイヤハウスとフレームが右側にあり、ブレーキペダルも含め全体が左側に寄っていて、ブレーキとアクセルとの段差も大きめ。
で、思いっきり左に寄ってるのはダイハツ・タント。
タイヤハウスの出っ張りが一番大きく、アクセルペダルも右上が欠けていて小さく、ブレーキペダルも小さい。
こうやって見比べが出来るのも、モーターショーのいいところ。
スペーシアはダッシュボードの奥行きもあり、ヘッドアップディスプレイも装備されていて、これはかなりいい。
クルマ離れが進んでいる影響なのか、東京モーターショーの来場者数も年々下がってきているようですが、今回はキッザニアがあったり試乗が充実していたりして、いろんな人が楽しめるような工夫もあり、前回より上回る見込みだとか。
でも、BMWやミニ、アウディーやポルシェなど主要な海外メーカーが出展していないのは、もう見切られてしまったようで寂しいもんです。