秋田のローカル線、秋田内陸縦貫鉄道に乗る ~その1~ 鷹巣から阿仁合へ

 乗り物@鉄道(JR以外)秋田内陸縦貫鉄道

大館能代空港から鷹巣駅までやってきました(記事)。

鷹巣駅からは秋田内陸縦貫鉄道で角館へ向かいます。


秋田内陸縦貫鉄道は元国鉄から路線を引き継いだ第三セクターで、その名の通り秋田県の内陸を南北に縦貫してる。

駅舎は木の温もりを感じるロッジ風で、駅員さんもいてます。

窓口で、角館まで1回途中下車ができる『片道寄り道きっぷ』を買う。

途中、阿仁合で下車するつもりなので、運賃は鷹巣→阿仁合が840円、阿仁合→角館が1,300円で合計2,140円ですが、片道寄り道きっぷだと阿仁合で途中下車ができて1,800円。

鷹巣から角館まで通しで買うと1,700円ですが、下車前途無効なので途中下車ができません。

10:57発、阿仁合行きに乗ります。

発車10分前に改札が始まるのは田舎駅っぽい。

改札を通りホームに入ると、秋田内陸線のりばの方向へ。

ホームはJR奥羽本線鷹ノ巣駅と共用で、国鉄時代にはきっちり使われていたような長いホーム。

秋田内陸線は、そんな長いホームの端っこに。

「秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線」の画数の多さとフォントのエモさがいい。

秋田内陸線用のAN-8800形は、ローカル線用気動車の定番、新潟鐵工所製NDCシリーズ。

昭和63年(1988年)製で、国鉄から第三セクター化された時から使われている車両。

車体にはさりげなく秋田犬が描かれていますが・・・

車内はそこら中に秋田犬だらけで、シートの後ろから顔を出したり・・・

天井には秋田犬の写真がいっぱい。

扉付近はロングシートで中央部はクロスシートなのも、よくあるレイアウト。

若干座面の奥行きが短いような気もするボックス席。

どの座席もグレーに薄ら汚れてますが気にしないように。

窓側のテーブル席には、秋田内陸線の路線図。

鷹巣駅の時刻表に1本だけ急行がありましたが、車内の停車駅案内を見ると、なんだか「ケンケンパ」みたいな止まり方をするんですね。

ツーハンドル式の運転台。

ワンマン対応のドアスイッチや放送設備も。

車内でインボイス対応の領収書ももらえるみたい。

9時から15時までの時間限定ではありますが、フリーWi-Fiが使えるのはすごい。

AC100VとUSB充電があるのはとても親切。

10:54、奥羽本線のホームから、秋田行き普通列車が発車。

10:57、こちらも発車時刻になりましたが、何かを待つようでドアは閉まらず。

すると、おじさんが一人改札から急ぐ様子もなく歩いてくる。

10:59、2分遅れで発車すると、しばらく並走してたJR奥羽本線と別れ西鷹巣へ。

西鷹巣では一人乗車。

途中、ほとんど止まるような速度に落ちると「田んぼアートがある」とアナウンスがあり、乗客たちによるフォトセッションが始まる。

沿線に縄文時代の遺跡があるため、埴輪と秋田内陸線のキャラの田んぼアート。

合川駅では、キモかわいい系のキャラたちがお出迎え。

内陸線のご乗車に感謝!のメッセージも。

その後も田んぼアートがある場所では速度を落とし、ほとんどの乗客は写真に収めている。

秋田犬と内陸線とか・・・

野原しんのすけが秋田犬の着ぐるみを来たような田んぼアートも。

ずっと緑の中を走り、阿仁合駅へ。

12:00、4分遅れで阿仁合に到着。

阿仁合駅で乗客を降ろしたら、構内の車両基地へ引き上げて行った。

阿仁合駅構内にある車両基地には、角館の方向幕を掲げた青いAN-8807がエンジンをかけて止まってる。

塗装がはがれサビが浮いた車両が2両留置されており・・・

かつて、急行もりよし専用で全面非貫通の展望窓や大きな側面窓を持つAN-8904と・・・

AN-8901でした。

放置されてるせいか、サビが出て朽ち感がすごい。

駅舎の前には腕木式信号も。

以前、使われていたものですかね。

阿仁合駅で途中下車するために改札へ向かうと、ゆっくり写真撮ってたせいで鎖がかけられ閉められてしまう。

新大阪行きの新幹線でもたもたしてたら、ホームドアが閉められて車内に閉じ込められた時のような感覚。

巨大な三角屋根が特徴の阿仁合駅舎。

角館行きに乗り継ぎますが、まだ時間があるのでここでランチをすることに。

その2へつづく

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Posted by Hepporon