コウノトリ但馬空港でYS-11とエアロコマンダー680FLを見学

 乗り物@飛行機, おでかけ@関西兵庫県

先月、城崎へカニを買いに行った帰りに、コウノトリ但馬空港へ立ち寄ってみた。

兵庫県北部の但馬地方はコウノトリが生育していることから、但馬空港(但馬飛行場)には「コウノトリ但馬空港」という愛称が付けられており、また、JRにも「特急こうのとり」があったり。

コウノトリ但馬空港は平成に兵庫県主導で造られた空港で、補助金を出して維持している典型的な地方ローカル空港。

現在、JACの伊丹便が1日2便就航しているだけですが、伊丹乗り継ぎで東京へ最短2時間で行けることもアピール。

でも、乗り継ぎ時間を入れると2時間では無理じゃない?

伊丹空港の所在地は一応大阪府ですが、兵庫県との県境をまたいでおり、伊丹-但馬便は実質、兵庫県内完結路線みたいなもので、離島路線を除くと国内最短の路線。

私もJGC修行してる時、搭乗回数を稼ぐのに利用しました。

ターミナルビルへ入ってみます。

1日2便しか飛んでない割には、チェックインカウンターは広い。

もしJAL系以外の会社が就航した時にはシェアされるんでしょうか?

ターミナルビルの施設を貸し出してたり、隣接してパスポートセンターもあるからなのか、ターミナル内の喫茶店はお客さんで賑わってました。

コウノトリと一緒に写真が撮れるスポットも。


ターミナルビルに隣接してYS-11とエアロコマンダー680FLが展示されており、無料で見学できます。

こうやって間近でYS-11を見ると、Q400やATR42-600に比べても迫力ありますな。

元エアーニッポンで運航していたYS-11A-500R型(JA8734)。

1969年に製造された103号機。

リアのドアに階段が設置されていたものの立入禁止でしたが、何かの折に中に入れるんでしょうか?

水平尾翼もデカいなぁ。

水平尾翼下面にはボルテックスジェネレーターが並んでる。

今なら機体に入り込んでいるドアの開閉ノブが、機体から飛び出しているところに時代を感じる。

よく見ると、ノブが閉でもなく開でもない位置にあるのこれ?

窓越しに機内は見えず。

主脚も近くで見られますが、きちんと清掃・整備されているのかとてもきれい。

主翼も下からのぞけます。

4枚ブレードのプロペラは、今時のプロペラ機(ターボプロップ機)に比べるとブレードの枚数が少なく、大きなエアインテークもなく、昔の”ザ・プロペラ機”のような雰囲気。

人の背丈で触れる部分には、保護カバーが取り付けられてます。

エンジンはロールスロイス製 ダートMK543-10K。

排気側には網が取り付けられ、鳥や虫などの侵入防止。

エンジンナセルにはブリーザーやドレンが付いてます。

前方ドアのドアノブは、閉の位置に。

コックピット後方にフードを開けるハンドルと、開け方の説明が書いてある。

細かく見ていくといろいろ時代を感じる部分が多いけど、真正面から見た時の丸っこさもいいですね。


そしてもう1機、エアロコマンダー680FL グランドコマンダー(JA5197)。

解説によると、1964年にアメリカで製造され、1973年に日本で登録、1988年に共立航空撮影が購入して1998年に退役した機体で、日本にはこの1機しか存在しないという。

アメリカでは2000機ほど生産されたそうで。

乗降ドアが機体左側にしかないので、右と左では見た目の印象も少し変わる。

背が低い小型機なので、主翼の上もよく見える。

過給機付きの直噴レシプロエンジンに3枚ブレードのプロペラ機。

高さが抑えられたエンジンナセルも揚力を発生させるそうで、薄いナセルの中に主脚を格納するため、主脚が90度回転して格納されるらしい。

胴体をストレッチして旅客の定員は10名に。

エンジンの排気は翼上面から排出される構造。

ストレッチとともに尾翼も大きくされたそうで。

GRAND COMMANDERのプレートがカッコいい。

窓越しに少し機内がのぞける。

操縦桿はわかりますが、計器類は見えず。

1960年に製造された名機が2機も静態展示されていて、とても楽しいコウノトリ但馬空港でした。

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Posted by Hepporon