旧北陸本線の第三セクター『ハピラインふくい』に乗る
北陸新幹線が敦賀駅まで延伸開業し並行在来線となった北陸本線のうち、金沢駅~大聖寺駅間はIRいしかわ鉄道、大聖寺駅~敦賀駅間はハピラインふくいにそれぞれ第三セクター化されましたが、今回、東京から北陸まわりで大阪へ帰る途中で、両社の境界駅になっている大聖寺駅へ行ってみることに。
(出典:https://www.chunichi.co.jp/article/655548)
福井駅の新幹線側にある東口は「一乗谷口」にリニューアルし、JR西日本福井駅の表示とともに福井市観光交流センターが実質駅の出入口になっていますが・・・
従来の西口は「福井城址口」と改称され、JRのマークがなくなりハピラインふくいのマークが入る。
従来のJR西日本の改札口はハピラインふくいの改札口となり、JRは奥の新幹線側へ。
みどりの窓口だったところは、ハピラインふくいのご案内カウンターに。
みどりの券売機も使用中止になってますが、「停止中」の紙が貼られてるだけでまだ撤去はされてません。
運賃表も新しくなってますが、ICOCAは引き続き使えるらしい。
ICOCAエリアもJR線の大阪駅から敦賀まで新快速が通るルートと、IRいしかわ鉄道の倶利伽羅駅までと、地方三セクにしてはかなり広め。
これもJR時代の遺産ですかね。
記念に入場券を買ってみましたが、JRじゃなくなって地紋が変わり値段も20円高くなってます。
改札口も若干ハピラインふくい仕様になっただけで、見た目に大きくは変わっていないようで。
地元のご老人は自動改札に慣れていないのか、右の改札機を通ろうとしたご婦人が「あら、閉まってるわ!」と言って左の改札機に移ったのはお気の毒で。
改札機側面の「←」では伝わらないようで、昔の自動改札にあった頭上の[〇]の表示ってわかりやすかったんだな。
北陸本線 と書かれてる部分が、上からシールを貼られて隠されてるし。
今では特急はなくなり、普通と朝夕の快速のみに。
こちらも「北陸本線」の文字が隠されてる。
ホームへの階段も「北陸線」の文字が隠されてますが、うっすら見えてるな。
ただよく見ると、JRの駅名標の上から印刷したフィルムを貼ってるな、これ。
時刻表を見ると普通と快速しかありませんが、JR時代より本数が増え、特に敦賀方面はパターンダイヤになり利便性は上がってそう。
以前、ホームにはサンダーバードとしらさぎの乗車位置があり、「これもなくなってしまうんでしょうね」なんて言ってましたが・・・
14:13発、普通金沢行きに乗ります。
福井から金沢方面へは、IRいしかわ鉄道との境界駅の大聖寺駅ではなく、全列車金沢駅まで乗り入れている。
2両編成の福井行きがやって来ましたが、接近メロディはJR時代と変わってません。
折り返し金沢行きに。
JRから譲渡された521系ですが、スカートに「IR22」と書かれてあり、IRいしかわ鉄道の車両のようで。
しばらくするとこちらは地上を走り、新幹線は一旦離れる。
福井駅から丸岡駅までは立ち客も結構いて混んでましたが、丸岡駅で立ち客はなくなった。
14:42、IRいしかわ鉄道とハピラインふくいとの境界駅、大聖寺駅に到着。
大聖寺駅はIRいしかわ鉄道の管轄で、駅名標もIRいしかわ鉄道仕様。
JR時代最後の秋に行ってみたところ、新しい券売機のようなものがポン置きされてましたが・・・
ポン置きの機器はなくなり、券売機が入れ替わったんでしょうか?
改札付近には入場用と出場用のカードリーダーがある。
以前のJRの運賃表と比べると、第三セクター化後は運賃は上がってしまったようで。
駅舎には九谷焼の大聖寺駅のプレートと、IRいしかわ鉄道のマークが付く。
駅舎内にコワーキングスペースとしても使えるベーカリーがあり、ここでパンとコーヒーを買って、福井駅へ戻る列車の時間まで待つことに。
ちょっとゆっくりし過ぎたようで、気が付いたら列車が来る時間。
モバイルSuicaで入場して、跨線橋を渡って向こうのホームへ。
15:21発、普通福井行き。
”ハピラインピンク”にラッピングされた521系でしたが、後ろに通常色の521系が連結されており4両編成。
旧北陸本線は12両編成の特急列車も走ってましたが、今でも「セクションクリア 12」の標識は残っており、思わず「12両もいらんやろ!」とツッコんでしまう。
福井駅からは、本来の旅の目的である福井駅から新幹線を使わずにハピラインふくいで敦賀駅へ。
敦賀方面ホームに行くと、すでに乗車位置には長い行列が出来ており「こんなにお客さんいてんの?」と驚いたり。
まあ、ちょうど下校の通学の学生が多い時間だったことも混雑に拍車がかかり、結構大変だった。