根室のトヨタレンタカーでプリウスを借りる
今回の北海道の足は、根室のトヨタレンタカーで借りた先代プリウス。
北海道らしく、リアにもモーターが付いたE-four式の4WD。
元々C2クラスで予約してたんですが、C3クラスのプリウスにアップグレードされてた。
釧路ナンバーのレンタカーは、「わ」ナンバーなようで。
プリウスの特徴のひとつ、リアゲートの窓が2段になっており、テールランプの間にガラスが埋まって後方視界を確保してはいるものの・・・
ルームミラーを見ると真ん中にぶっといフレームが通っていて、慣れないと見にくい。
空気抵抗を減らすためのデザインはルーフ頂点が前席上にあり、リアに向かって絞り込まれるため後席の天井がかなり低い。
その後席の足元は広くはないけれど、大人も十分座れるスペースはある。
ただ、いかんせん天井が低すぎるので、座高が高い私は首を曲げないと座れないほど。
プリウスらしいデザインのインパネで、特にセンターメーターとシフトレバーはいかにもプリウス。
走り出してみると、30プリウスとは違いゴツゴツしたショックは抑えられており、しなやかで乗り心地は良くなっている。
普通に走っていると細かくハイブリッドの制御が行われているようで、エネルギーモニターを見てると発進時だけバッテリー駆動で、走行中はたいていエンジンも動いている。
駆動用バッテリーの容量はそれほど大きくはない感じがあり、EVモードで走るとすぐにバッテリーゲージが減るし、峠の下りで回生ブレーキを多用するとすぐ満充電になって回生失効してしまい、バッテリーへの負荷を逃がすためにエンジンが高回転で空回りするのでエンブレも効かなくなる。
峠道を走ってみると、コーナーでハンドルを切った初期のターンインはいいけれどターンアウトではアンダーが出て、特に上りのコーナーでは「アクセルオンで、どアンダー」の状態(わかる人にはわかるセリフ)。
爆売れしてる車にとやかく言うのも変ですが、この車、「プリウスである」という以外の価値は何なんでしょう?
以前はハイブリッド専用車種という存在意義はありましたが、今やトヨタ車ほぼ全車種ハイブリッド車が設定されてるし、モーターのトルクもそれほどでもなく結局エンジンで走ってるし。
先代プリウスに乗ってみて、昔よく言われたトヨタ80点主義を思い出した。
悪いところはないけれど100点なところもないので、ハズレはないけど平凡というか、面白さがないというか。
でも、国内外いくつかのハイブリッド車に乗ってみて、トヨタ車が一番自然に走れるハイブリッド制御だと思う。
このプリウスで根室から納沙布岬、知床峠へ行き、屈斜路湖と阿寒湖へ寄って釧路まで430km走り、返却前に17.5Lで満タンになり燃費は24.6km/L。
数字だけ見るとプリウスの割にこんなもんかな?という印象ですが、430km走って17Lしか使わなかったと考えれば凄い。