シートサスから異音がするのでグリスアップをしてみた

自転車

梅雨の季節になると、自転車に乗ると汗ダクになっちゃいます。

我がLGS TR-1ですが、最近シートサスから「ギシギシ」と音がするようになりました。


シートに軽く腰掛けてペダリングすると、脚の回転にあわせて音がします。
腰を浮かすと音はしません。

しかも、こぎ始めてしばらくは音はせず、5分くらい経ったころから「ギシギシ」と音がしだします。
最終的には結構大きな音になり、歩いている人が後ろからボロい自転車がやってきたことがわかるくらいで、ベル要らずです。

自転車屋で見てもらったところ、この異音はシートサスがストロークしたとき、内側のシリンダーと外側のシリンダーがうまく滑らずに引っ掛かってしまうため出るそうです。
TR-1のシートサスではよくある経年劣化だそうですが、サス内部のことなので直すことができないとのこと。

そんな・・・

こんな大きなギシギシ音を鳴らしながら走るのはカッコ悪いので、いっそのことシートサスはやめようかと思いましたが、何もしないで諦めるのもシャクに障るので、ささやかな抵抗をすることにしました。

シートサスの蛇腹ゴムをまくり上げてみます。
グリスが付いていて、結構ホコリも付いているようです。

まずは動きが鈍くなったときに使うものの代名詞? 5-56をここに吹いてみます。

こぎ始めてしばらくは音はしないので、乗る前に手でシートを押さえても直ったのかどうかはわかりません。
試しに乗ってみると5分もしないうちに音が出はじめ、しかも5-56を吹く前よりも音が大きくなって、サスの引っ掛かり感も倍増しています。
5-56では粘度が低いせいか、グリスを溶かして下へ流してしまうのかもしれません。

なぜ、こぎ始めた直後は音はしないのに、こいでいるうちに音が鳴り出すのでしょう?

恐らく、始めはサス内部の温度はほぼ気温と同じなのでグリスの油膜強度があるのですが、ストロークしているうちに摩擦熱により温度が上がり油膜強度が低下して、そのうち油膜を保持できなくなり摩擦が大きくなって音が鳴る・・・ということではないかと察します。

なので、5-56では油膜強度が低いので、余計に症状が悪化してしまったのではないでしょうか。

やはり、グリスでないとダメだろうということで、手元にあったリチウムグリスを塗ってみました。

すると、音が出はじめるまでの時間が長くなりました。
とはいうものの音はやっぱり出ちゃうのですが、お尻をシートにバウンドさせ、サスを大きくストロークさせると音は消えます。

これでだいぶマシになったのですが、まだ脚の回転にあわせて音がすることがあるので、リチウムグリスより潤滑性のいいモリブテングリスを塗ることにしました。

ホームセンターでモリブテングリスを購入。

シートサスの蛇腹をまくり上げ、今回は付いていたグリスをホコリ共々ウエスで拭き取って掃除しました。結構汚れてました。

きれいに拭き取ったら、モリブテングリスをニュルっと出して・・・

ペタペタとサスに塗ります。

グリスが浸透しやすいように5-56をほんの少量吹き付け、サスをストロークさせます。

次に、余分なグリスを一旦拭き取り、再度モリブテングリスを塗ります。
今度は指で薄~く塗ります。

あとはサスの蛇腹を元どおりにして、はみ出たグリスを拭き取ります。
これを拭き取らずに服に付いてしまうと悲惨です。いくら洗濯しても落ちません。

さて効果の程ですが、かな~り良くなりました↑↑

完全に無音とはいきませんが、シートから降りた時などサスが大きくストロークしたら少し音がする程度。全然問題のないレベル。
あれだけギシギシ鳴ってたのが、うそのように静かになりました。

今回モリブテングリスを塗る前にリチウムグリスを塗っていたので、すぐにモリブテングリスが馴染んだのかもしれません。

もし、モリブテングリスを塗っても良くならない場合、馴染むまで少し様子をみた方がいいかもね。

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Posted by 管理人