大阪駅から寝台特急サンライズ出雲で東京へ

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今回の東京出張では、大阪駅から寝台特急 サンライズ出雲で東京駅へ行くことに。

東京行きのサンライズ出雲&瀬戸は大阪駅を0:34に出発し、朝7:08に東京駅に着くのですが、始発の新幹線が朝6:00に新大阪を発ち8:23に東京駅に着くので、新幹線よりも早く東京駅に立てます。

朝早起きして眠い目をこすって始発の新幹線に乗って中途半端に寝るより、個室寝台で横になってぐっすり寝て行けて、東京でゆっくりモーニングしてから仕事ができるという魅力もある。

このブログでふり返ってみると、前回サンライズに乗ったのは15年前で(記事)、まだ寝台特急がブルートレインとして定着していて、ブルートレインの代表格、あさかぜがまだ走っていた頃でした。

月日が流れブルートレインが廃止され、今ではサンライズ出雲&サンライズ瀬戸は唯一生き残るJRの定期寝台列車であり、夜行列車であり、東海道線を走り通す列車に。

そんなサンライズの寝台券はネットでは買えないので、J-WESTカードの会員専用デスクに電話して、一人用個室のB寝台シングルを予約。

予約の時に個室のリクエストも可能な範囲で聞いてもらえるので、列車正面の写真を撮りやすいよう編成末端の14号車、13号車か1号車、2号車で、さらに2階の部屋を希望したところ、無事リクエスト通り1号車を予約できた。

さらに乗車券も一緒にお願いしたところ、サンライズが大阪駅を出発するのは日付が変わったばかりの10/31の0時34分。

ところが、乗車券も10/31にしてしまうと、改札に入れるのは日付が変わった午前0時以降になってしまうので、乗車券は10/30から使えるようにすれば前もって入ることができる、とオペレーターから気を遣っていただく。

事前に、乗車券と特急券・B寝台券をみどりの窓口で受け取り。

寝台券はみどりの窓口でしか受け取れないようで、みどりの券売機ではダメだった。

乗車券を10/30にしてもらったのですが、結局、改札を通ったのは日付が変わった後だったり・・・(^_^;)

大阪駅の11番線に上がると、ホームにはサンライズに乗る人が意外と多く、ざっと20~30人ぐらいが列車の到着を待っていた。

東京行きのサンライズは、先頭が14号車で最後尾が1号車。

他の乗客たちはホームの中ほど8号車あたりで待つ人が多いけれど、私は最後尾の1号車なのでホームを神戸方向にひたすら進む。

ホームの上には乗車口案内があり、ちょうど3号車の乗車口を過ぎたら、なんと

この先 関係者以外立入禁止

の柵があるじゃないか!(;゜0゜)

え、ここまだ3号車やんな?

まさか3号車から乗って車内を通って行かなあかんの?

ホームがあるのにドアカット?!

なんてビビりながら近づいてみると・・・

特急サンライズ号にご乗車のお客様はご通行ください。

と、小さめに書いてありホッとする(´Д`)

危険な撮り鉄除けなんでしょうかね?

大阪駅は改装され、11番線ホームもタイルが敷き詰められきれいに明るくなりましたが、立入禁止の柵の向こうは改装するのを忘れたかのように以前のままのホームが残る。

最果てのホームでサンライズの到着案内の自動放送を聞きながら駅の様子を眺めていると、最終電車が近い時間、新快速が京都行きだったり回送列車がホームを発ったり、日中とは違う光景が見られて面白い。

0:34、定刻の2分遅れで到着。

正面を撮りたいと思い1号車をリクエストしたけど、ホームの余分がなく撮れなかったという。

乗務員室側には乗降扉はないので、急いで向こう側の入口へ。

JR東海所有の285系3000番台。

最近はLEDが増えたけど、285系はまだ方向幕。

車内に入ると案内図がありますが、パッと見てもようわからん。

階段を上がり2階へ。

木目調の内装と暖色系の照明が落ち着き感を演出。

寝台料金+1000円で乗れるB寝台シングルは、ベット幅70cmの個室。

カバンが置けるちょっとしたスペースもある。

足元側にはちょっとしたテーブルと鏡もあり、靴が脱げるスペースと車内用スリッパも完備。

列車だと必要十分なって感じですが、これが飛行機だと豪華なファーストクラス級になりますな。個人用モニターはないけど。

室内照明のスイッチ、アラーム付きの時計、ヒーターのコントローラーとNHK-FMのボリュームスイッチの操作盤。

大阪駅を発車するとすぐに車掌が検札に来る。
その後は乗る前に買った缶ビールとアテでひと息。

テーブルには”未使用”のシールで封印されたコップが置いてありますが、持った感じ紙コップかプラスチックのコップのよう。

100Vのコンセントもあり、スマホの充電にも困らない。

車内のご案内を見てから、少し車内を探検。

部屋を出る時は、自分で暗証番号を設定して鍵をかけられる。

設定する時は番号を確認しないと、入れなくなるかも。

車両の端にあるBシングルツイン。

2段ベッドのある・・・というか、2段ベッドしかない個室は、下段のベッドをたたんで座席にすることもできる。

上段のベッドへは、まるで棚みたいな段差のある階段を上がる。

脱いだ靴を置く場所も兼ねてる感じ。

寝台料金だけで乗れるB寝台ソロ。

一番安い個室寝台だけあって、荷物を置くスペースもない。

下段の部屋は小さいスーツケースなら、ドア付近の靴を脱ぐスペースに置けるかも。

上段の階段が室内に張り出しているので、中はベッド幅しかない。

上段の部屋はドアを開けてすぐに階段があり、スーツケースは置けない。

上段の方が圧迫感は少ないかも。

3号車には、海側、山側にそれぞれ4席ずつのミニラウンジ。

元々公衆電話があったところに、今はシャワーカードの自販機が。

壁には、
シャワーカードを販売してるけどタオルは売ってませんよー
カードを買った後にタオルがないと言っても払い戻しはしませんよー

みたいな注意書き。

なので、シャワーを使うにはタオル持参でなければなりません。

自販機の前にシャワー室。

よく見たら『使用中』になってるじゃないか!

中の人、タオル持ってるんか?!

4号車は通路が山側にあり、昔の寝台車みたいな雰囲気。

下段には、2人用のB寝台サンライズツイン。

その名の通り、ベッドが二つ並んでいるツインルーム。

上段がA寝台シングルデラックス。

85cmの幅広ベッドとテーブルや洗面台もある。

5号車にあるのがノビノビ座席。

座席と言ってもイスはなく、カーペット敷きのスペース。

ベッドはなく雑魚寝のようになりますが、寝台料金が不要なこともありすぐ予約で埋まってしまうほど人気。

寝台列車の車窓からは、ガラガラの道路、人のいない駅のホームや照明が消えているホームなど、普段とは違った街の様子が見られて面白い。

人のいない大津駅を通過。

その後もずっと車窓を流れる夜の街の明かりを眺めていましたが、午前1:41、米原駅に運転停車。

最後尾の1号車はホームに入りきらない。

1:43、米原駅を出発。

結局、岐阜駅を通過するまでずっと起きていて、ようやく眠くなる。

レールの音がしなくなったせいで目が覚めた時には、浜松駅で運転停車。

ホームでは、数人の作業員が作業中。

またウトウトして次に目が覚めると、ちょうど沼津駅。

5:27に沼津を発つと外は少し明るくなりましたが、太平洋を望む絶景ポイントでは日が出ず、小田原駅の手前で日の出。

まさに、サンライズから眺めるサンライズ。

午前6時頃に茅ヶ崎駅を通過すると、ホームにはすでに通勤客が並んでた。

その後も辻堂、藤沢とホームに並ぶ通勤客が多くなる。

首都圏の通勤ラッシュは凄まじいものがありますが、朝6時過ぎの電車に乗らなければならない程つらい”痛勤”なんでしょう。

7:08、定刻に東京駅に到着。

上野東京ラインが開業してからどこのホームに入るのかと思ったら、やはり東海道線の8番線へ入線。

大阪駅から6時間34分の寝台列車の旅も終わり、通勤ラッシュが始まっている在来線に乗り換え。

大阪を一番遅くに発ち朝7時過ぎに東京に着けることもあり、ビジネスマンの需要もある上りのサンライズですが、東京発の下りサンライズは大阪駅を通過してしまうため、大阪への移動には使えません。

個室寝台でゆっくり寝て行けると言いましたが、結局、この日はずっと起きていてあまり眠れず。

でも、楽しかったからOK!

大阪から乗ると列車旅があまり満喫できないので、できればサンライズ出雲の始発駅、出雲市から乗り通したいですな。

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