大阪から東京へ行く時に使える寝台特急 サンライズ
東京への出張に、寝台特急を使ってみました。
というのは、東京での仕事の際、始発の新幹線に乗っても無理な時間をアレンジされることが往々にしてあります。
そういう時は前泊せざるを得ませんが、前泊するには移動のため前日の夕方には大阪を発たなければならず、丸一日フルに仕事ができません。
今回の出張では、7時50分東京発の東北新幹線に乗る予定なので、 始発ののぞみでも東京着が8時40分になるため新幹線では間に合いません。
そこで今回は、夜行で行くことにしました。
東京-大阪の夜行列車といえば急行『銀河』が有名ですが、
銀河は車両が古く開放式B寝台なので、あまりゆっくり寝ることが出来ません。
ところが、東京へ行くときだけ、寝台特急『あさかぜ』と『サンライズ瀬戸・出雲』が使え、大阪を午前0時過ぎに出発して朝7時過ぎには東京に到着します。
このうち、あさかぜは銀河と同じ開放B寝台なので×。
ここでの狙い目はサンライズ。
サンライズは従来の寝台特急の形態を覆す斬新な新型車両を使っています。
日付が変わって午前0時30分、あさかぜが大阪駅に到着。
あさかぜを牽引するEF66機関車
「ブルートレイン」と呼ばれるだけに、客車は青い色。
でも、あさかぜはスルー
0時32分、あさかぜは東京へ向かって出発。
機関車が青い客車を引っ張る従来のスタイルとは違い、サンライズはベージュにワインレッドのカラーリングの全車2階建て電車で、文字通り日の出をイメージしています。
0時37分 大阪駅を出発。
あさかぜの5分後にサンライズが出発しますが、米原での運転停車であさかぜを追い抜き、東京へはサンライズの方が早く着きます。
サンライズの一番の特徴は、何といっても全寝台が個室となっていること。
ベースグレードのB寝台個室『ソロ』は、通常の寝台料金にも関わらず個室です。
サンライズでメイングレードとなっているのがB寝台個室『シングル』で、通常の寝台料金プラス1,050円で利用できます。
『ソロ』は確かに個室ではありますが、階段が室内にあるために部屋が狭く、ベットスペースしかない状態。
特に1階の部屋は2階の階段が出っ張っているので、非常に圧迫感があります。
その点『シングル』は1階と2階が廊下で分かれており、室内も『ソロ』よりちょっと広め(ホントにちょっとだけ)。
室内の高さはややゆとりがあり、入口付近では立つ事ができます。
室内にはテーブルと鏡、100Vのコンセントも。
ちょっとしたテーブルがあるだけでも使い勝手はいいですね。
NHK-FMのラジオも聞けます(『ソロ』はイヤホンで聞かなければなりません)。
目覚まし時計付き。
他の部屋の出入り音も少なく、プラス千円を支払う価値はあるかな。
また、『ソロ』の車両はモーター車なので、VVVFの音がウルサイかも。
この音が心地良い人には、むしろウレシイですけどね。
もうひとつ、サンライズには寝台料金不要の『ノビノビ座席』と呼ばれる指定席がありますが、指定席とはいえ座席があるのではなく、船の2等のようなザコ寝スペースが2段になっているような感じ。
ザコ寝といっても一人一人のスペースは区切られているので、ちゃんと自分の場所は確保されており、横になって寝ることができます(床は少々カタイけど・・・)。
2階の部屋なら眺めもいいでしょうが、今回は残念ながら1階の部屋でした。
始発の新幹線に乗る為には早起きしなければならないので、どうしても車内で寝てしまいますが、座席で中途半端な時間寝てしまうと東京へ着いた時に眠気が取れないことがあります。
その点寝台なら、ベットで横になってぐっすり寝て行けるので、新幹線より楽かもしれません。
東京でゆっくりモーニングして仕事に取りかかれるので、気分的にもせわしくなくていい感じ。
しかし運賃は、寝台を利用するため新幹線より割高になってしまうので、残念ながら毎回使うことはできません・・・
サンライズは東京へ移動する時の隠れキャラ的存在ですが、これは上りの東京行きにしか使えません。
東京発の下りは、夜中に大阪を通過してしまうので・・・