W223新型ベンツSクラスを試乗
今乗ってるS560は年内に手放すつもりにしてますが、次車候補のひとつ、新しいW223型Sクラス。
日本発売前からネットでチェックしてましたが、試乗させてもらうことに。
実はもっと前に試乗をお願いしてたんですが、どうも何か不具合があって部品を交換しなくてはならなかったのに、この部品がなかなか入らなったので待たされることに。
新型Sクラスはエレガントさが全面に出て、いかつさが減った印象。
リアも滑らかな曲面で構成され、すっきりしました。
個人的に、Sクラスはいかつい方がいい。
自動でせり出してくるドアノブですが、普通にドアノブ握って引っ張ろうとしても堅くて引っ張れず、ドアを開けるのにちょっとコツと慣れが要ります。
ドアノブを握った時に爪でボディーを擦る心配はなさそうですが、ノブのボディー側に埋め込まれている黒いカバーとボディーとの間にすき間があり、ここに爪を引っ掛けてしまうかも。
御多分に漏れず、Sクラスもモデルチェンジでボディがさらに大きくなり、新旧並べるとW222が小さく見えるほど。
私のS560は全長5285mmのロングボディですが、新型は標準ボディでも5210mm、ロングボディで5320mmとなり、出先で駐車場にますます困りそう。
さすがに5300mm超えのロングボディーは実用性に難があるので、今回の試乗は標準ボディー車にしてもらった。
W222までのSクラスのショートボディーはリアドアが小さいのが目立つデザインなので、パッと見で「短か!」とわかってしまいますが、W223はあまり短く見えないデザインになってます。
まあ、短いと言ってもホイルベースが3105mmもあるけど。
試乗に際し、ディーラーの担当さんがエンジンを掛けたんですが、この直6エンジン、結構音が大きい。
思わず「エンジン音こんな大きいんですか?」と聞いたほど。
運転席に座ってもすぐには走り出さず、まずはいろんな設定画面をチェック。
物理スイッチがほとんどなくなり静電スイッチとディスプレイをタッチするようになってしまいましたが、ディスプレイはまだ画面をタップするとスマホのようにクリック感が返ってくるけど、静電スイッチは節度感がなく、ちゃんと操作出来てるのか出来ていないのかをスイッチの感触で知ることができない。
基本的にスイッチ類は目視しないと操作できないので、慣れるまで大変そう。
ひと通り画面をチェックして、車を走らせます。
ディーラーの出入口から左折して、アクセルを踏んだところ・・・
重たっ!
と、思わず声が出るほど、S560と同じようにアクセルを踏んでも車は加速しない。
さらに踏み込むとスピードが上がってきますが、なんだか下のトルクが出てないような。
その割に郊外の道路を流していると、走行中もエンジンの存在感がある。
V8のS560はエンジンの気配がなくなるほど滑らかに回りますが、試乗車は6気筒にしては音が大きいんじゃないか?
インパネ周りやセンターコンソールは全て大型センターディスプレイのためにデザインが一新されたようですが、タブレットをポン置きしたようなメーターディスプレイはナシやわ。
写真ではわかりませんが肉眼でメーターが3Dに見えるけど、3Dに見えたとてどう?
センターディスプレイのナビは「すごい」としか言いようがないんですが、ナビを使ってない時でも止まる度にいちいち前方カメラの映像が大画面に映し出される。
このディスプレイに追いやられ、エアコンの吹出し口が遠くなり、結構便利なアナログ時計もなくなってしまった。
エアコンの設定も物理スイッチからディスプレイに埋め込まれた。
W223は、私の好みからは離れてしまった感じ。
まあ、なんだかんだ言うてますが、実は次車は全長5m以下にしようと思ってるので、Sクラスにはしない可能性が大。
5m超えると出先で駐車場に困ることが多く、実用性に難が。
W223はオーナードリブンですな。
そうなるとEクラスが候補になりますが、半導体不足の影響で新型EクラスのARナビが標準装備できなくなったらしく、今はカタログを回収していて契約も一時停止中なんだとか。
世代的にも今のEクラスは最終型で3年後に新型が出てくると思うので、一旦スルーもありかも。