世界遺産『日光の社寺』へ行く ~その4~ 日光東照宮・陽明門&御本社
日光東照宮で三猿の彫刻を見たあとは、鳥居をくぐり陽明門へ。
陽明門も平成大修理が終わり、豪華絢爛で眩しいぐらい、というか、本当に眩しく金色に輝いており、スマホのカメラだと逆光判定され暗く写ってしまうほど。
陽明門はとにかく龍の彫刻が多く、他にも中国の霊獣を模った彫刻もたくさんあり、しかもみんな表情が違っているという。
中国の故事や文化にちなんだ彫刻もたくさん施され、ひとつひとつに意味があるそうですが、その意味は他所におまかせします。
陽明門の豪華で精巧な彫刻は一日中見ていても飽きないので「日暮(ひぐらし)の門」とも言われていますが、実際に丸一日は無理だとしても確かに飽きずにずっと見入ってしまう。
逆に、鳥居から陽明門を見た先の空には北極星(北辰)が輝くという、聞くだけでパワーがありそう。
内側にも麒麟や龍、鳳凰など多くの彫刻があり、陽明門だけで500以上の彫刻が施されているという。
とにかく見どころがふんだんに詰まっており、ひとつずつ真面目に鑑賞したら本当に丸一日かかるかも。
陽明門は12本の柱で支えられていますが、「建物は完成と同時に崩壊が始まる」と言われているため、あえて柱を逆さまにし、未完成の状態にして崩壊を防ぐという意味を込めた「逆柱」がある。
通常は、柱の表面の「グリ紋」と呼ばれる模様は猿の顔のような向きですが・・・
逆柱のグリ紋は逆向きになっている。
後ろの金色の獅子も厳つい。
以前は眠猫を見るには別料金が掛かりゲートもあったんですが、今回はゲートはスルーできて別料金は掛からず。
陽明門の先には、本殿、石の間、拝殿から成る御本社を囲う唐門がある。
唐門には中国の故事にちなんだ人物像の彫刻が施されています。
この白い石の感じの彫刻は、中国の旧跡でもよく見る。
唐門は通ることはできず、御本社に入るには祈禱殿側にある御本社入口から。
入口で靴を脱いで入ります。
御本社の内部は撮影禁止ですが、入口から廊下を通り、これまた金ピカで段差のエグい階段を上がると拝殿へ。
二礼二拍一礼の作法で参拝すると、拝殿ではちょうど神主さんによる解説を聞くことができ、解説の後は一段下がっている拝殿の奥で拝むことができました。