世界遺産『日光の社寺』へ行く ~その3~ 日光東照宮・三猿の彫刻&パワースポットの石畳

 おでかけ@関東日光,栃木県

日光東照宮の五重塔を見たあと参道をさらに進むと、東照宮最初の門、表門から先は拝観券が必要。

拝観券は大人1,300円ですが、東照宮宝物館の入館券とのセット券2,100円也を買うことに。

表門は朱色が鮮やかで細かな装飾も多く、左右には仁王像も。

表門から入ってすぐのところに「三神庫」のうちのひとつ、下神庫があるのですが、足場とネットで囲われており・・・

ちょうど保存修理工事中でした。

下神庫の隣の中神庫と・・・

上神庫を合わせて「三神庫」と呼ばれ、春秋渡御祭「百物揃千人武者行列」で使われる馬具や装束類が収められている。

ここへ訪れた観光客がカメラを向けるのが神厩舎

神厩舎には、人間の一生を表しているという猿の彫刻が8面あり、中でも有名なのが・・・

AirPodsを装着する猿、爪楊枝でシーシーする猿、目の周りをマッサージする猿・・・

ではなく『見ざる、言わざる、聞かざる』の三猿の彫刻。

13年前に撮った写真を見てみると、今の彫刻はずいぶんきれいになっており、干支が一周する間に修繕されたんですかね?

解説によると『幼いうちは世の中の悪いことは見聞きせず、悪い言葉も使わせず、良いものだけを与えよ』という教えを表しているそうですが、今や子供を大人しくさせるのにYouTubeを見せておくのが当たり前になり、なかなかこの教えを守るのは難しいだろう。

ワイドショーやら〇〇砲みたいなマスコミだけでなく、SNSでも他人のプライベートを拡散して儲かるビジネスが出来上がってる今、この教えを守るのはもはや不可能かも。

あまりにも三猿の彫刻が有名なので他の彫刻が放置されがちですが、他も教訓として知っておいた方がよさそう。

この彫刻は、母親が子供の将来が明るい様子を見ているというもの。

単に子どもの将来はバラ色、みたいなことを言われても「は?」と思ってしまうのですが、よく読むと「実を付けた枇杷」とあり、将来、枇杷の実を得るためには今のうちから種まきをしておかなければならない訳で、「子の将来を明るくするために、親は子が小さいうちから将来実になる(身になる)ことを植え付けよ」と、勝手に解釈しておこう。

この座っている一匹の猿は、自立する前に孤独に耐えている様子を表しており、孤独に耐えて自立すると一人前になるというもの。

それって思春期のこと?

そういえば、尾﨑豊の「誕生」の最後に「新しく生まれてくるものよ お前は間違ってはいない 誰も一人にはなりたくないんだ それが人生だ わかるか」という我が子に向けたメッセージが盛り込まれていますが、まさにこのことか!と勝手に解釈しておきます。

この上を向いた二匹の猿は「上を見るな、身の程を知れ」という教訓だとか。他人と比べるな、と解釈しておこう。

この2面の彫刻は、解説を読んでもよくわからん。



友達は大切にしろよ、一旦物事を決めたら腹を据えろ、ということでいい?

これは、二人で力を合わせればどんな荒波も乗り越えられるという意味らしい。

なるほど、これはわかりやすいけど、あまりひねりは効いてないな。

最後の彫刻はどうも身籠っているメス猿のようで、成人して子供ができれば親になるということですが、これから得る教訓は何やろか?


全ての彫刻を見ると、やはり三猿の彫刻の教えが一番刺さるので、これだけが有名になるのもわかる気がする。

神厩舎の先にある鳥居から見る陽明門が美しい。

鳥居には三つ葉葵の紋がぎょうさんある。

この鳥居の前には、日光随一のパワースポットと言われている石畳があります。

参道に敷かれたたくさんの石畳の中からパワースポットを見つけなければならないのですが、鳥居を背にして右角の△の石から3つ目、そこからさらに鳥居方向に2枚目の◇の石がパワースポットなんだとか。

一応、この石に立ち、パワーを授かりました。

なかやまきんに君じゃなくても思わず「パワー!」と叫びたくなったとか、ならなかったとか。

鳥居の前には手水のある御水舎

今は手水は使われていませんが、屋根や柱がピッカピカの金色に輝いている。

というか、表門の内側の建物はみんな金色に輝いています。

 

鳥居をくぐり階段を上って陽明門へ。

 おでかけ@関東日光,栃木県

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